今回は、東京都在住、素浪人さんからのお便りです。
 
素浪人
 
 
 
 
この方とは、理氣航法発足当初からご一緒しており、 
 
積極的にアドバイスを頂いたりと、
 
私にとって色々な面でお世話になっている方のお一人です。
 
 
いつも明るく気さくな方ですが、
 
今回頂いた文章を改めて読み返してみると、
 
繊細で詩的で感受性が豊かな方だなと感じ、
 
とても感銘を受けた次第です。
 
 
当初感じていたという、水中での力みも取れ、
 
水に対し親しみを感じ、
 
生き生きと水氣道に参加されているお姿は、
 
とても頼もしく感じられます。
 
 
 
現在では理氣航法にとどまらず
 
様々な場所でサブリーダー的な役割もして頂き、
 
これからのご活躍がとても期待される方です。
 
 
 
 

日本水氣道協会 副支援員 水氣道少初段上 

 

水氣道理気航法 直伝 金澤 克彦

 

高円寺南診療所を受診希望の外国人の方には、原則として日本の健康保険をもっていることを前提に診療をお引き受けしています。

 

しかし、実際には有効な日本の健康保険証をお持ちでなく、しかも明日は出国の予定である、英文の診断書が必要、といったケースが相次ぎました。

 

その傾向は2016年以降に顕著となってきたことに気づきました。

 

聖路加国際病院や国立国際医療研究センター病院の受診を取りやめて高円寺南診療所に決めたという方が複数いらっしゃったので不可解に思っていました。

 

しかし、その理由の一つが国立国際医療研究センター病院のHPでやっと判明しました。

 

 

ちなみに高円寺南診療所では、日本の健康保険資格を有していない外国人患者さんの診療についても、1点につき10円のみを請求してきました。

 

 

そこで、以下の国立国際医療研究センター病院のHP と比較してみてください。

 

 

ホームページはこちら

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当院を受診希望の外国人の方へ Information for foreigners

 

 

日本の健康保険をもたない方へ

 

国立国際医療研究センター病院では、2015年10月1日より、日本の健康保険資格を有していない外国人患者さんの診療については、診療報酬点数1点につき20円を請求することになりました。

 

海外在住で日本の健康保険資格を有していない日本人患者さんの診療についても、同様の取扱いとなります。

 

 

At Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine, from October1. 2015, all care for foreign nationals who do not have Japanese health insurance qualification is charged at a rate of 20 yen per 1 medical remuneration point.

 

The same applies to Japanese citizens living overseas who do not have Japanese health insurance qualification.

 

 

英文資料の作成費用

 

当院での英文の診断書の発行は一部あたり 10,000円(税抜)です。

 

当院の書式以外での資料作成(保険会社等の特定の書式)についての費用は国際診療部にお問い合わせください。

 

英語以外の資料作成を希望する方は国際診療部までご相談ください。院外の翻訳会社(有料)を紹介します

 

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いかがでしたでしょうか。

 

結局、高円寺南診療所の診療費は国立国際医療研究センター病院より、かなり格安であるということが判明しました。

 

日本人だけでなく外国人も医療費コストには敏感に反応するということであると思われます。

 

また、国際医療研究センター病院といえども、英語以外の資料作成は内部のみで対応することができないこともわかり、とても参考になりました。

 

 

そこで、遅ればせながら、2017年11月1日より、高円寺南診療所でのシステムも、上記の国立国際医療研究センター病院の方式に準拠して対応させていただくことにいたしました。

 

 

それにしても、日本を代表する公的病院のシステムの動向が高円寺南診療所にダイレクトに影響を及ぼしていたなどとは露知らず、

 

今後も十分に関心をもって対応をしていく必要があることを学習した次第です。

総合アレルギ-科(呼吸器・感染症、皮膚科・眼科を含む)

 

<アレルギー内科の将来展望>

 

喘息は「気道の慢性炎症を本態とし、臨床症状として変動性をもった気道狭窄(喘鳴、呼吸困難)や咳で特徴づけられる疾患」(喘息予防・管理ガイドライン2015)と定義されています。

 

慢性炎症に関する多彩な知見がガイドラインの定義に反映されるのは将来の課題です。

 

 

喘息になる要因は、アレルギー体質と生活環境におけるチリダニをはじめとする喘息の原因物質(抗原)への暴露が挙げられています。

 

最近では2型自然リンパ球が発見され、Th2の機能亢進病態とTh2機能亢進のない病態に分類されています。

 

難治性喘息の中には好中球が主役を演じるサブタイプがあり、IL-17を大量に産生するTh17細胞の存在が明らかとなりました。

 

この細胞は、すでに関節リウマチに関与することが示唆されています。

 

また樹状細胞を介してTh2細胞を誘導するTSLP分子が、特に重症喘息群の氣道上皮で強く発現していることが確認されました。

 

 

以上の専門的な発見以上に重要なのは、喘息治療の決め手となる吸入薬をはじめとする薬剤を、どれだけきちんと使用しているか、という点に関して、ぜんそく治療薬は他の慢性疾患治療薬より成績が不良である点であると思います。

 

気管支喘息の患者さんの一般的傾向として、治療により症状が軽快すると、自己判断で治療を中断してしまうことがあります。

 

ぜんそく患者さんは性格・環境・習慣病であり、どのような性格かというと、医師の忠告を「気管支(聴かんし)喘息」という冗談をいって、ぜんそく患者さんの苦笑をいただくことがあります。

 

 

「その通りです。否定できません。」と回答する患者さんが多いのも事実です。

 

 

近年、喘息の経過に影響する修飾因子への学術的関心が高まっています。

 

その中で、喫煙、肥満、アスピリン喘息、アレルギー性鼻炎合併喘息、高齢ぜんそく患者の認知症、慢性閉塞性肺疾患合併喘息などは、盛んに議論されているし、高円寺南診療所の臨床研究テーマでもあります。

 

具体的には、まず禁煙、そして水氣道®などの有酸素運動による減量、それからアレルギー性鼻炎の積極的治療等で、すでに喘息の治療成績は確実な向上を示しております。