外国人診療と外国語:11月8日

< 東京警察病院に期待!外国人患者対応についての案内>

 

 

高円寺南診療所は東京警察病院から提携医証をいただいております。

 

文面は以下の通りです。

 

< 貴院は地域医療に発展のため当院と医療連携を行う医療機関であることを証します

 

平成23年5月10日 財団法人自警会 東京警察病院 >

 

 

法人の設立は昭和4年(1929年)3月18日とのことですから、90年近くになるようです。

 

高円寺南診療所は警察病院が平成20年に飯田橋から現在の中野に移転してから3年程で医療連携を開始し、6年を経過したところです。

 

精密検査や手術などで患者さんの入院が必要な際は、それまでは都内の各病院に紹介するのが常でしたが、

 

それからは推奨病院リストのトップに東京警察病院を定めるようにしてから、紹介⇒受診⇒診療所への報告⇒復帰の流れがスムーズになり、

 

その間、経験を重ねるにつれて当方の対応も段階的に改善してこられたように思います。

 

 

病院の実務概要は、患者さんの報告を通して医学的水準においても医療サービスにおいても信頼しています。

 

ただし、それらはすべて伝聞情報であり、より直接的に体験する機会が欲しいと望んでいたところ、私自身が小手術を受ける機会に恵まれました。

 

これまで大病や大怪我を経験せずに過ごしてこられたことを感謝するとともに、生まれて初めての手術を経験しました。

 

 

手術時間は、ちょうど水氣道の基本五航法が始まる頃、修了は水氣道の整理体操(ノビノビ体操)が始まる頃、といえば水曜日に参加している水氣道会員にはピンとくることでしょう。

 

要するに、小一時間で済む形成外科での小手術(左胸部皮下腫瘍切除術)でした。

 

受付手続き、初診、検査、会計⇒再診、受付、手術、会計、

 

こうした一連の手続きが近代的に整備され、会計も診察券による自動支払い装置によるものでした。

 

要所要所に英語での表示も併記されていて、またボランティアの案内係の方もいらっしゃいましたが、

 

日本語が通じる日本人の開業医であるはずの私でも、初回はいささか戸惑ったくらいでした。

 

 

手術は局所麻酔によるものでした。意識は通常通り維持されているので、全体の流れをワクワク(医師として)、ビクビク(患者として)しながら味わうことができました。

 

とても丁寧で洗練された対応をしていただき感謝すると同時に、予想していた以上に今回の経験は得るところが大きかったと思います。

 

 

待ち時間対策として、最近停滞気味であったフランス語の新書サイズのテキストを持参していきましたので、退屈することはありませんでした。

 

しかし、ふと気づいて大勢の患者さんを見まわしてみると、明らかな外国人は見当たりませんでした。

 

中国や韓国、モンゴルの方々とは話声を聴くまでは判別がつきませんが、少し気になるところでありました。

 

会計を済ませて、中野駅に向かう途中の中野中央公園(Nakano Central Park)には、外国人の方を多く見かけました。

 

中には、ブロンド美人の先生が日本の幼稚園児に囲まれている姿も見かけました。

 

 

高円寺南診療所は、英語による外国人対応をしているので、提携先の病院も英語対応が可能であると心強いです。

 

そこで、改めて東京警察病院のHPを検索してみましたが、残念ながら、英語での紹介は載せられていませんでした。

 

高円寺南診療所での外国人患者さんへの対応で、しばしば対応難渋するのは、診療所内でのコミュニケーションではなく、紹介先です。

 

英語が達者な留学経験のある医師も都内には少なくないので、中核病院での英語対応の問題が解決できれば、英語対応可能とする診療所は間違いなく増えるはずだと思います。