外国人診療と外国語:11月1日(水)<国立国際医療研究センター病院のHPから>

高円寺南診療所を受診希望の外国人の方には、原則として日本の健康保険をもっていることを前提に診療をお引き受けしています。

 

しかし、実際には有効な日本の健康保険証をお持ちでなく、しかも明日は出国の予定である、英文の診断書が必要、といったケースが相次ぎました。

 

その傾向は2016年以降に顕著となってきたことに気づきました。

 

聖路加国際病院や国立国際医療研究センター病院の受診を取りやめて高円寺南診療所に決めたという方が複数いらっしゃったので不可解に思っていました。

 

しかし、その理由の一つが国立国際医療研究センター病院のHPでやっと判明しました。

 

 

ちなみに高円寺南診療所では、日本の健康保険資格を有していない外国人患者さんの診療についても、1点につき10円のみを請求してきました。

 

 

そこで、以下の国立国際医療研究センター病院のHP と比較してみてください。

 

 

ホームページはこちら

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当院を受診希望の外国人の方へ Information for foreigners

 

 

日本の健康保険をもたない方へ

 

国立国際医療研究センター病院では、2015年10月1日より、日本の健康保険資格を有していない外国人患者さんの診療については、診療報酬点数1点につき20円を請求することになりました。

 

海外在住で日本の健康保険資格を有していない日本人患者さんの診療についても、同様の取扱いとなります。

 

 

At Center Hospital of the National Center for Global Health and Medicine, from October1. 2015, all care for foreign nationals who do not have Japanese health insurance qualification is charged at a rate of 20 yen per 1 medical remuneration point.

 

The same applies to Japanese citizens living overseas who do not have Japanese health insurance qualification.

 

 

英文資料の作成費用

 

当院での英文の診断書の発行は一部あたり 10,000円(税抜)です。

 

当院の書式以外での資料作成(保険会社等の特定の書式)についての費用は国際診療部にお問い合わせください。

 

英語以外の資料作成を希望する方は国際診療部までご相談ください。院外の翻訳会社(有料)を紹介します

 

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いかがでしたでしょうか。

 

結局、高円寺南診療所の診療費は国立国際医療研究センター病院より、かなり格安であるということが判明しました。

 

日本人だけでなく外国人も医療費コストには敏感に反応するということであると思われます。

 

また、国際医療研究センター病院といえども、英語以外の資料作成は内部のみで対応することができないこともわかり、とても参考になりました。

 

 

そこで、遅ればせながら、2017年11月1日より、高円寺南診療所でのシステムも、上記の国立国際医療研究センター病院の方式に準拠して対応させていただくことにいたしました。

 

 

それにしても、日本を代表する公的病院のシステムの動向が高円寺南診療所にダイレクトに影響を及ぼしていたなどとは露知らず、

 

今後も十分に関心をもって対応をしていく必要があることを学習した次第です。