診察室から 10月17日

<新聞の医療コラムについて思うこと>

 

 

本日付けの東京新聞のコラム紙上診察室に“線維筋痛症”についての私の記事が掲載されることになっています。

 

このコラムにはかれこれ10本以上お付き合いがあります。

 

今回、改めてこのコラムでお世話になっている担当者を何と呼ぶべきなのか考えてみました。

 

思い付きの答え・・・ジャーナリスト

 

 

広辞苑によると、

 

新聞・出版・放送などの編集者・記者・寄稿家などの総称。

 

とあります。わざわざ、journalistと付記しています。

 

 

そこで、Oxford 英英辞典を調べると

 

A person whose job is to collect and write news stories for newspapers, magazines, radio and television-compare REPORTER

 

新聞、雑誌、ラジオ・テレビのニューズ・ストリーを編集し著述することを生業とする人

 

―REPORTERを参照のこと

 

 

出版は雑誌に限らないし、放送はラジオ・テレビばかりではないような気がしますが、いかがでしょうか。

 

日本語の定義の方が緩い気がします。

 

まして、英語ではJobととらえていますが、日本語では編集者・記者はjobかもしれませんが、寄稿家(寄稿する人:広辞苑)は必ずしもjobであるとは限らないような気がします。

 

日本語の方がプロフェッショナルとしての仕事であるという意識が薄い可能性があります。

 

 

それでは、東京新聞の担当者に戻って検討してみると、彼女は明らかにJobとして私とコンタクトをとっています。

 

対象は新聞です。しかし、コラムの内容は果たしてニューズ・ストリーなのか、というところが判明しません。

 

 

そこでnewsを調べてみました。

 

広辞苑では、

 

新しい出来事。また、その知らせ。報道。報知。特に新聞・ラジオ・テレビによる報道。

 

とあります。

 

 

Oxford 現代英英辞典では、

1 new information about sth that has happened recently

 

2   reports of recent events that appear in newspapers or on television or radio

 

1 最近発生した何か(sth=something)についての新しい情報

 

2 新聞、テレビもしくはラジオで登場した最近の出来事の報告

 

 

基本的には、広辞苑もOxford辞典も同じことを言っていますが、

 

ここで発見したことは、新聞、テレビもしくはラジオで報道されてしまえば、

 

その内容自体がニューズになってしまうらしい、ということです。

 

 

高円寺南診療所の医学博士飯嶋正広の書くコラムは、別段新しいことではありません。

 

ノーベル医学生理学賞レベルの大発見の成果を書いたことなど一度もありません。

 

決して新しいことを書いているわけでもありません。

 

むしろ、古きをたずねて新しきを知ることの方が多いくらいです。

 

私にとっては極めて当たり前のことを書いているに過ぎません。

 

しかし、その当たり前のことが、当たり前として通じにくくなっている社会に、あえて当たり前のことを書くから、

 

読む人によっては新しく感じる、新鮮な感動を覚える、ということはあるようです。

 

 

ほとんどすべてのジャーナリストは水氣道の着想がノーベル賞に劣らぬ価値があるとまでは理解できないと思いますし、それを期待することもありません。

 

ただし、幸いなことに、水氣道の真価を理解しつつある会員が優れたリポーターに成長しつつあることです。

 

 

彼らは、ふつうのリポーターではなく、自らの衝撃的な治癒体験や経験の積み重ねを通して体得してきたことの『語り部』としての働きを始めつつあります。