総合リウマチ科(膠原病、腎臓、運動器の病気を含む)
<内科のリウマチ科はリウマチ・膠原病・痛風科です!>
高円寺南診療所でリウマチ科の診療を希望される方は、
初期の方もいらっしゃいますが、長い病歴を持つ例がより多くいです。
そのため過去の治療歴などの詳細な情報を聴取して、今後の治療方針に役立てています。
リウマチ専門医にとって、関節腫脹などの身体所見をとることは重要な診察手技です。
そしてリウマチ性疾患は、特徴的な関節の他に皮膚症状を呈することが多いです。
アレルギー科も併設しているため、皮膚症状の観察経験には恵まれています。
リウマチ膠原病科で診る主な病気
代表的な病気としては、関節リウマチをはじめ全身性エリテマトーデス、
強皮症、皮膚筋炎/多発性筋炎、シェーグレン症候群、成人スチル病、
リウマチ性多発筋痛症、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、ベーチェット病
これらの病気が典型的です。
高円寺南診療所で特に経験例が多いのは、痛風(偽痛風を含む)等の代謝性疾患や変形性関節症(骨粗しょう症を含む)です。
また線維筋痛症に関しても豊富な経験を持っています。
また強直性脊椎炎、反応性関節炎、乾癬性関節炎などの特殊な関節炎にもしばしば遭遇します。
最近では、以下のような多彩な血管炎がリウマチ学会で話題になっております。
結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発動脈炎、大動脈炎症候群、側頭動脈炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
高円寺南診療所リウマチ科の診療内容と特色
当診療所を訪れるきっかけとなる症状は、関節痛や関節腫脹です。
それ以外にも、手の朝のこわばり、持続する発熱、
レイノー現象(寒冷刺激で手指が白色・紫色に変化すること)、
目や口腔の乾燥症状、全身の筋痛・筋力低下、顔面紅斑などの皮膚症状もリウマチ性疾患を疑わせる症状です。
当診療所で最も多い疾患は痛風です。
その次が線維筋痛症、それから関節リウマチです。
関節リウマチは多発関節痛・関節腫脹と進行性の骨破壊を特徴とする疾患です。
その病態は免疫の異常を背景とした滑膜炎であり、治療も炎症の制御と免疫異常の是正が中心となります。
当診療所では可能な限り早い段階で診断できるよう心がけております。
関節リウマチと診断した際には、必ず骨密度をチェックしています。
関節リウマチを専門とする高度医療機関(大学病院)などでは、
骨粗しょう症のチェックを行っていないケースが少なくありません。
骨粗しょう症を合併している場合は、関節リウマチと併行して治療を進めていくことで患者さんの長期予後を改善できるはずです。
関節リウマチの治療はメトトレキサートを中心とした経口抗リウマチ薬の投与を開始します。
抗リウマチ薬は、効果の発現まで1~3ヶ月かかることがあります。
そのため、その間は、ミネラル・ビタミンなどでの基礎栄養バランスの調整、
漢方薬による体調および体質の改善、非ステロイド性消炎鎮痛薬や少量のステロイド薬の併用が必要となることもあります。
また、薬物療法ばかりでコントロールすることが必ずしも良い結果を招くわけではないため、適宜、鍼灸治療を併用します。
1種類の抗リウマチ薬で効果不十分な場合には、2剤以上の抗リウマチ薬を併用することもあります。
しかし、進行性の骨破壊が予想される場合などは、生物学的製剤の投与が必要な場合があります。
関節リウマチ治療において最も大事なことは、骨量を保持しつつ寛解を維持し骨破壊を抑制することです。
当診療科では患者様の日常生活動作を最大限維持するという治療目標をもって診療にあたっております
しかしながら関節破壊が日常生活動作に多大なる影響を与えてしまった場合には、
東京警察病院をはじめとする提携病院と連携して日常生活動作の向上をはかるためのプランを持っております。
また、どうしても生物学的製剤を使用しなければならない場合に限って、他の高度な専門医療機に積極的に紹介することにしていますが、
平成29年10月5日現在に至るまで、紹介例は1例のみです。
そして当診療所では、積極的には生物学製剤を使用しません。
関節リウマチは不治の病ではなく、長期寛解といって、抗リウマチ薬なしで健康な日常生活を送っている患者さんもいらっしゃるからです。
生物学的製剤は、たしかに炎症の抑制のみならず免疫異常の是正により関節リウマチ治療に革命をもたらした薬剤です。
また多くの患者様で寛解の誘導が可能となりました。
ただし、生物学的製剤は注射製剤であること、やや高額な医療費がかかること、そして感染症の増加が懸念されることから患者背景などを考慮し、
不要な恐怖感や不信感をあおらないように配慮して十分説明したうえで、紹介を試みております。
関節リウマチ以外の代表的リウマチ性疾患としては、全身性エリテマトーデス(SLE)があります。
SLEは不明熱、顔面紅斑、レイノー現象、関節痛、蛋白尿などの腎障害、中枢神経障害や肺障害など、
種々の症状をきたす全身性疾患で抗DNA抗体といった自己抗体の出現を特徴とします。
SLEではステロイド薬が治療の中心となっていますが、免疫抑制薬の進歩により、ステロイドの減量も可能となっています。
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