週聖楽院週例コンサート 》往く週《 & 《 来る週 》9月24日(日)

》往く週《 9月20日:第25回聖楽院週例コンサート(90分特別プログラム)

 

担当ピアニスト 佐々木理之(聖楽院ピアノ演奏科主幹)

 

今回は、定番のサックス演奏に加えて、クラリネットの小嶋慶子の演奏を久し振りで楽しむことができました。

 

今年は管楽器部門の充実が目覚ましいので、今後のサックスやクラリネットのプログラムにも大いに期待できそうです。

 

 

今回印象的なエピソードとしてはピアノ演奏の演奏予定のすべての曲が現場で突如変更となったことです。

 

しかし、それには確たる理由がありました。個々の演奏がバラバラな一品料理ではなく、

 

プログラム全体を、バランスの取れたコースメニューのようにして観客の皆様に提供したいという、

 

先任ピアニストとしての佐々木氏のプロ意識が強烈に働いたためでした。

 

その効果は直後に現れました。

 

平成29年度第3回試演会もプログラムに盛り込まれていたからです。

 

試演会参加者の演奏効果可能な限り引き出したいという佐々木氏の思いは十分に生かされたと思います。

 

なおそんな佐々木氏の音楽活動に関しては、

 

最近、ピアノ音楽専門月刊誌『ショパン9月号』に掲載されましたので、ご紹介いたします。

 

記事はこちら(PDFファイルです)<ピアノ音楽専門月刊誌『ショパン9月号記事』

 

 

今回は観客の皆様の関心度も高く、最近多忙なソプラノ小松奈津子さんも観客の一人として応援してくれたことも嬉しく思われました。

 

そうしたなかで聖楽院協力アーティスト候補者の八木華沙璃(かさり)さんのフルート演奏を満席状態で立ち見も出ましたが、十分堪能していただくことができました。

 

演奏者である八木さん自身が楽しく充実した表現が、これまで以上に聖楽院らしい内容となりました。

 

それは試演会参加者の課題曲としてコンコーネ50番、トスティ50番のそれぞれから1曲をフルートという楽器の特性を活かして、より感動的に表現することに成功したからに他なりません。

 

 

そこで八木さんには、以下の2つの賞が決定したことを発表いたします。

 

聴衆賞および「聖楽院」特別賞

 

授賞理由:聴衆賞(これまでの試演会のうちで最も多くの聴衆に感動を与え、最も盛大な拍手を獲得したため)

 

「聖楽院」審査員特別賞(「聖楽院」の芸術理念を深く洞察し、複数の審査員に希望と癒しを与える将来性ある演奏を提供したため)

 

これで、聖楽院のフルーティストは3名となり、ピアノ、声楽に次ぐ重要な部門になりました。

 

すべて優秀な演奏家揃いですので、今後はアンサンブル等を含めてより充実した演奏会を提供できるものと大いに希望を膨らませております。

 

 

 

来る週9月27日:第26回聖楽院週例コンサート(90分特別プログラム)

 

担当ピアニスト 吉田奈津子(聖楽院ピアノ伴奏科主幹)

 

他の出演者は、定番のサックス冨士田紗季の他、声楽家2名(ソプラノ若月櫻子、テノール藤原拓実)による充実のプログラムです。

 

プログラム後半をご紹介いたします。乞うご期待!

 

 

第Ⅴ部 テノール藤原拓実の独唱:レスピーギ/「昔風の五つの歌」より

 

チレアの歌劇『アルルの女』第2幕から<フェデリコの嘆き>

 

レオンカヴァッロの歌劇『道化師』第1幕から<衣装を脱げ>

 

 

第Ⅵ部 ソプラノ若月櫻子の独唱:小林英雄 /落葉松

 

ヴェルディの歌劇『運命の力』第4幕から<神よ平和を与えたまえ>

 

 

第Ⅶ部 ソプラノ・テノールの二重唱: サルトーリ / time to say good bye

 

 

なお今後の予定ですが、

 

10月25日(水)第30回聖楽院週例コンサート

 

(音海水曜コンサート発足、通算100回目特別記念プログラム)

 

特別出演のイタリア人アコーディオン奏者Ezio Ghibaudo氏のプログラムが決定しました。

 

聖楽院協力アーティストであるフルート西巻有希子とのアンサンブルもお楽しみいただけます。

 

 

11月23日(勤労感謝の日)に開催予定の

 

第1回聖楽院レッスン生内部発表会のプログラムの骨格も出来上がりつつあります。

 

参加レッスン生は延べ11名(男性4名、女性7名)です。指導はソプラノ小松奈津子、テノール藤原拓実、ピアノ伴奏は吉田奈津子です。

 

指導者による模範歌唱プログラム付です。なお、聖楽院の新人フルート奏者八木華沙璃による特別演奏も決定しました。