【心理】認知行動療法  HELP!力<34>  (番外編) 山でのHELP!力

今回は「番外編 その4」です。

 

いろいろな「助け合い」の在り方について、

 

今夏の北アルプス登山の経験を題材として今回も引き続きお話しいたします。

 

 

皆様もニュースなどでご存知かと思いますが、山の事故は、なかなか後を絶ちません。

 

経験の乏しい登山者ではなく、ベテランの中高年が事故に遭う、といったこともしばしば見受けられます。

 

防ぎようがなく、やむを得ない自然災害のほか、

 

一瞬の不注意・判断の誤りが事故につながらないとは限りません。

 

 

「慣れている」からといって、油断は大敵です。

 

 

もう15年近く前のことですが、私が北アルプスの難所、大キレットに行ったときのことです。

 

 

その時、少し足を滑らせて、ヒヤッとする経験をしたことを覚えています。

 

ちなみに、大キレットのキレットとは漢字で「切戸」と書きます。

 

長野県の南岳と北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯です。

 

この縦走ルートは痩せた岩稜が連続し、

 

<長谷川ピーク>や<飛騨泣き>といった難所が点在しています。

 

毎年数名の死亡者と多数の負傷者が出ています。

 

国内の一般登山ルートとしては、今なお最高難度のルートの1つです。

 

(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子