【心理】認知行動療法  HELP!力<33> (番外編) 山でのHELP!力

今回は「番外編 その3」です。

 

今夏の北アルプス登山から、いろいろな「助け合い」について、今回もお話いたします。

 

 

私は、実は少し人見知りのタイプなのです。

 

それで私から他の方々には積極的には話しかけることは多くありません。

 

しかし、山小屋や途中の休憩所ではけっこう話しかけられることがあります。

 

たいてい「どこから来たんですか」とか「どこに向かうんですか」といった声かけから、話が自然に発展していきます。

 

 

そうなると、いろいろな情報交換がなされるようになります。

 

それが登山の行程のどこかで活きてきて助けられることがあります。

 

 

また、一生懸命登っている小さい子どもの姿に触れることがあります。

 

すると私自身の幼い頃のことが自然になつかしく思い出されます。

 

逆に高齢の方(今回は80才の方に出会いました!)とお話しする機会もあります。

 

すると自分もこの方のように、高齢になるまで登山を続けていられるだろうか、

 

どうすれば体力や筋力、気持ちを将来にわたって維持できるのだろう?と思いをはせたりします。

 

 

さて「助け合い」の話に戻りましょう。いざ助けを求めようとする時に活きてくるのは、

 

実は「日常的に何気なく、声かけをしておく習慣や心掛け」なのかもしれません。

 

 

そうした習慣や心掛けを身に着けておけば、助けてほしい方は第一声を発しやすくなるのではないでしょうか。

 

また助ける方もいきなりのSOSよりは、<助けてほしい>というサインを余裕をもって自然に受け取りやすくなるのではないでしょうか。

 

 

ですから、日ごろから周りの人々に笑顔で接し、気持ちの良い自然な挨拶をする、 こうした何気ない行動を心がけていると良いと思います。

 

 

「声かけ上手」は、「助けられ上手」、なのかもしれませんね。

 

 

(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子