【心理】認知行動療法 HELP!力<32>(番外編) 山でのHELP!力

今回は「番外編 その2」です。

 

今夏の北アルプス登山でも、いろいろな助け合いに出会いました。

 

基本的に山は「自己責任」。

 

天候が悪い時や体調が悪い時に、先へ進むか、小屋にとどまるか、山を下りるかは自分で判断しなければなりません。

 

時には生死にかかわることもあるので、重要な判断・決断となります。

 

 

持ち物も、水、食料、着替え、コンパス、薬など、非常時にも応急的に対応できるよう、自分で持参します。

 

今回、私は食事を自分で作るため、バーナーや鍋を持参しました。

 

もちろん、その分荷物は重くなります。

 

自分が背負って登って、帰れるだけの重量に荷物をまとめます。

 

ゴミは山では捨てられません、自分の家まで持ち帰ります。

 

 

その上で、山に登る人たちは、譲り合い、助け合いの余裕を持ち合わせています。

 

 

山道ですれ違う時は、大体互いに「こんにちは」と挨拶を交わします。

 

山を下る人は登る人に道を譲りますが、その際、「頑張ってください」とか「あと少しですよ」といった声をかけたりもします。

 

道を譲られた側も、苦しくても「ありがとうございます」と返事をしたりします。

 

 

3畳のスペースに4~6人が寝ることになっても、不平を言う人はいません。

 

お互いに、「今日はよろしくお願いします」と言い合います。

 

見ず知らずの人たちが出会い、山の話をし合ったりして交流を深め、情報を交換し合うこともしばしば。

 

 

山では、自然と穏やかな「助け合い」が交わされます。(次回へ続く)