水氣道へのご招待<水氣道中川流 遊戯三調航法②>

中川流の奥義:

水氣道の世界に遊戯して調身、調息、調心、

 

これら三調の統合がはかれる感動。

 

 

この3つの調節を達成できれば、辛い今より、

 

もうちょい楽に生きやすくなるかなあ?

 

 

体を自由に動かしたい、体を自由にできると心も自由に。

 

正しい行為(能作と所作の一致)を通して、心と身が繋がっていく。

 

私は、そのことを自分のからだ(心身)を通して日夜、検証を続けています。

 

 

日本水氣道協会 上席支援員 水氣道従弐段下

 

水氣道中川流 遊戯三調航法 奥伝 中川良子

 

 

 

註:能作と所作について(解説:日本水氣道協会)

 

 

身・口・意(しん・く・い)の三業を能作というのに対して、

 

その発動した結果の動作・行為を所作といいます。

 

身口意の三業とは、身業・口業・意業の三つをいい、

 

人間の行為を身・口・意志の三種に分類したものです。

 

 

業とは行為・造作のことで、善悪にわたる行為そのものだけでなく、

 

その行為の余力()としての習慣力も含まれます。

 

人の行為経験は、いかなるものでもに流すことができず、

 

そのまま消滅することはなく、必ずその余力を残します。

 

それは気質・体質などの素質、気分・体調などのコンディション、

 

あるいは気力・体力などのエネルギー()として保存・蓄積されるのです。

 

 

能作の「」は「~ する」という能動を示し、

 

所作の「」は「~ される」という受身を示す語です。

 

 

これを私たちの行為について言えば、はたらきかける主体が「能作」であり、

 

その行いの仕業や振る舞いという客体が「所作」です。

 

 

委ねるべきものに委ねることができない人は、

 

その人の所作が、さらなる迷いや災いをもたらす、

 

という悪循環に陥ることがあります。

 

現実に、多くの人々は委ねるべきものすら見いだせずに生涯を迷い続けています。

 

真に正しく委ねるべきものを見いだせた人の能作と所作は一体不可分となり、

 

その恩恵は他者にも次々と及んでいき、善意の拡大再生産が始まります。

 

私たちは、私たちの所作によって、

 

私たちの能作の良し悪しを吟味することができます。

 

その方法は認知行動療法をはじめとする

 

心身医学的治療法に通じるものだと思います。

 

 

所作心身との関係については、徒然草でも触れられています。

 

所願心に来たらば、妄心迷乱(もうしんめいらん)すと知りて、一事をもなすべからず。

 

直(ただ)ちに万事を放下(ほうげ)してに向ふ時、

 

さはりなく、所作なくて、心身(しんじん)永くしづかなり。

 

(徒然草 第二百四十一段より)

 

 

現代語訳(飯嶋正広)

願いが心に起こったら、迷いの心が迷い乱すことを知って、

 

一つの事をも成してはならない。

 

ただちに一切を投げ捨ててに向かうとき、

 

差し障りなく、煩わしいこと無く、心と体は永く静かになるのである。