日々の臨床 8月8日火曜日<風邪?をひいて赤血球が溶ける病気>その1

血液・造血器の病気

 

<風邪?をひいて赤血球が溶ける病気>その1(3話連続)

 

そもそも、なぜ血液病の患者さんが血液科を標榜していない

 

高円寺南診療所を受診するのでしょうか?

 

 

答えは簡単です。血液病の患者さんの多くは、御自分が血液病だとは気付かず、

 

しつこい風邪や喘息くらいに考えて受診されるからです。

 

しばしば経験してきた例をご紹介します。

 

 

 

25歳のイケメン男性Mさん。

 

普段は元気いっぱいに働いているという筋肉質の立派な体格の方でした。

 

1ヶ月前に全身がだるく、発熱、頭痛があり、数日後から頑固な乾いた咳が出始め、

 

次第にひどくなったとのことです。

 

解熱後も咳が続くので、子供のころから小児ぜんそくと蕁麻疹で通院していた

 

近くの小児科を久しぶりに受診したところ

 

百日咳か喘息様気管支炎ではないか、と診断されました。

 

気管支拡張剤を処方されたが改善しなかったとのことです。

 

喘息なのであれば専門医を受診したいと思い、

 

内科、アレルギー科でネット検索して

 

高円寺南診療所に辿り着いたとのことでした。

 

 

高円寺南診療所を受診されたことは正解でしたが、

 

Mさんの病気はアレルギーは無関係ではありませんが、

 

別のジャンルの病気でした。

 

 

来週に続く