日々の臨床 8月6日日曜日<突然、顔面に生じる耐え難い痛みの正体は?①>

神経・精神・運動器

 

<突然、顔面に生じる耐え難い痛みの正体は?>

 

4回シリーズ(第一話)

 

高円寺南診療所は、救急クリニックではありませんが、

 

発作性の病気で悩む患者さんが多く来院されています。

 

 

身体の部位を上から下へとながめてみますと、

 

まず、頭痛発作、めまい発作、目や鼻などの痒み発作、喘息発作、

 

過換気発作、狭心症発作、胃痛発作、胆石発作、腹痛発作、

 

こむら返り、ムズムズ脚発作、その他、不安発作、パニック発作、

 

過食発作、いわゆる爆買い発作、てんかん様不機嫌発作、ヒステリー発作・・・

 

というわけで、枚挙に暇ありません。

 

その中でも、最近、しばしば相談を受けるのが痛み発作です。

 

 

『先週の月曜日の朝、洗顔し、歯を磨こうとしたら、

 

今まで経験したことが無いような激痛に見舞われました。

 

その痛みは、突然で、えぐられるような、突き刺されるような耐え難い痛みでした。

 

余りの痛さに驚き、冷静さを失い、頭痛なのか、顔面痛なのか、

 

にわかには判別できないほどでした。

 

翌朝は、洗顔の段階で、すぐに痛みの発作が起こりました。

 

昨日のことを思い出して、不安がよぎりましたが、少しは冷静になっていたためか、

 

痛む場所は頭ではなく、顔であることを確認することができました。

 

痛みの持続時間は、数十秒ほどだったかもしれません。』

 

と語るAさんは50代半ばの主婦です。

 

 

さあ、彼女には何が起こっているのでしょうか?