【心理】認知行動療法  HELP!力 <23>

<第3ステップ (続き)

 

第3ステップは、「自力で解決できるか」「自分にどれだけの解決能力があるか」を検討する段階です。

 

この段階で問題になるのは、自分の解決能力を過大評価あるいは過小評価することです。

 

過大評価した場合は、問題解決に失敗したり、自力で頑張り過ぎて疲弊してダウンしたりする恐れがあります。

 

その結果、問題がもっと大きくなってしまうかもしれません。

 

過小評価した場合は、人に頼り過ぎて、自分の解決能力を伸ばすチャンスを失ったり、

 

人に依存し過ぎて迷惑をかけたりしてしまいます。

 

 

いずれの場合も、気づきと対応が遅れれば、人間関係にヒビが入ったりするかもしれません。

 

 

臨床心理士は、来談者の皆様の気づきを促し、

 

大切なサポート資源である人間関係を損なわずに活用できるよう、

 

また遅くとも、なるべく修正可能な段階で、

 

「自分で対応できること」や「人の助けが必要か」

 

といったことに気づけるようにサポートしていきます。

 

 

また言うまでもなく、臨床心理士は情緒的サポートをはじめ、

 

必要に応じて直接的にもサポートを提供していきます。

 

* 参考文献: 太田仁,2005,「たすけを求める心と行動」,金子書房

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子