基本航法の実施要領(その2)
水氣道の基本航法は、第一航法(虚)と第二航法(実)、
つまり虚と実の反復によって、段階的に進行していきます。
ですから、第一航法と同様に奇数番目の航法である第三航法と第五航法は、虚の航法に属し、
第二航法と同様に偶数番目の航法である第四航法は、実の航法に属するといえます。
虚の動作ばかりだと、身も心も緩み過ぎになりますし、
実の動作ばかりだと、身も心も固まり過ぎてしまいます。
水も気も道(人道・天道)も中庸を好み、極端(破綻:はたん)を嫌います。
つまり、平衡(バランス)です。
ここで皆様に理解しておいていただきたいのは、
バランスには二つあるということです。
それは静的バランスと動的バランスです。
前者は止まっていること、固定していることであって死を意味します。
後者は、一定の許容範囲の中で、周期的に反復して揺れ動き続けることによって、
破綻を免れながら命をつないでいく営みです。
健やかに生きるということは、収縮・拡張という宇宙の鼓動のように
リズミカルに緊張・弛緩を反復させながら、動的バランスに乗りつつ、
外乱に巻き込まれずに歩み続けることです。
継続可能な動作とは、すべからく、メリハリが大切です。
メリハリとはメリとカリが転じたものされます。
これは邦楽の用語で、めり(減り)とかり(上り、甲、浮り)から来ています。
めり(減り)とは低音で、かり(上り、甲、浮り)とは高音を意味します。
第一航法はメリ、第二航法はハリ、です。
水氣道はこうした音楽のようなものです。人体は楽器そのものです。
ARCHIVE
- 2024年9月
- 2024年8月
- 2024年7月
- 2024年6月
- 2024年5月
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年9月
- 2023年7月
- 2023年5月
- 2023年4月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年9月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年9月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年5月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年7月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月