前回まで、ごはん類、果物でした。

 

今回は趣を変えて、油もの、油の多い食品です。

 

基準は1単位、ごはん50g(茶碗かるく半分)です

 

まず、マヨネーズ10g(おおさじ1杯)

 

ドレッシング20g

 

バター、マーガリンは同じで10g

 

油は基本10gで1単位です。(ラード、ごま油、植物油)

 

アボカド40g(大1/4)

 

ばら肉、ベーコン20g

 

鳥皮15g

 

ごま、アーモンド、ピーナッツ15g

 

意外とごまや、ピーナッツがカロリー高いことが判名しました。

 

おいしいからといってピーナッツを摂りすぎると…

 

 

女性演奏家グループ「リュミエール」のコンサートのご案内です。

 


今回の会場は、原宿駅より徒歩5分の hall 60 (ホールソワサント)になります。

 


リュミエール

エレガント・サロン・クラシックス


2017 年 5 月 28 日 (日)

 

18:00 開演  (17:30 開場)

 

会場: 原宿 Hall 60 (ホール・ソワサント)


東京都渋谷区神宮前6-34-14  原宿表参道ビル B2F

 

JR原宿駅 表参道口より徒歩 5分
明治神宮前<原宿>  徒歩 1分


全席自由 3,500 円 (1ドリンク付)

 


私は、リストのバッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」と

 

ロ短調ミサ曲「十字架に付けられ」の通奏低音による変奏曲を演奏させて頂きます。

 

詳細のお問い合わせ、チケットのお申し込みは寺根までお願い致します。

 

 


2017年 6月 4日(日)のソロリサイタルのご案内です。

寺根佳那 ピアノ・リサイタル

~闇と灯~


日時

2017年6月4日(日)  13時30分開演

 

会場:

日暮里サニーホールコンサートサロン

 

チケット:

2,500円  


https://www.tiaa-jp.com/shop/products/detail/108

※チケットの購入はこちらからお願い致します。

 

プログラム:

バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第18番 嬰ト短調 BWV863 

 

バッハ: トッカータ ハ短調 BWV911

 

ショパン:エチュード 第12番 ハ短調 Op.10-12 「革命」

 

ショパン:ノクターン 第13番 ハ短調 Op.48-1

 

スクリャービン:ピアノソナタ 第9番 Op.68「黒ミサ」

 

リスト : バッハのカンタータ「泣き、嘆き、悲しみ、おののき」とロ短調ミサ曲「十字架に付けられ」の通奏低音による変奏曲

 


2017年6月4日(日)寺根佳那ピアノ・リサイタル【インタビュー】

 

http://www.tiaa-pro.com/blog/2017/04/04/10779

こちらの記事も参考にご覧頂けましたら幸いです。

 

最近、演奏・指導共にオファーを頂くことが多く、充実した日々を過ごさせて頂いています。


来週も、ピアノ独奏でオファーを頂いたクローズドの演奏会があるので、練習に励みます。

 


皆さまも素敵な日曜日をお過ごし下さい。

神経・精神・運動器

 

テーマ:意識障害閉じ込め症候群

 

 

ある日、突然、体を自らの意思でほとんど動かせないが、感覚系は正常で意識ははっきりしている状態に陥ったとしたら、

 

どのようなショックを受けることでしょうか。

 

動かせるのは目の開閉、したがって瞬きなどによって意思疎通をはかることは可能ではあります。

 

眼球の垂直運動も可能です。

 

 

これは、脳幹の橋(キョウ)という部分の底部の障害で、

 

四肢および下位の脳神経が麻痺する病気で、閉じ込め症候群といいます。

 

圧倒的に多い原因は、底動脈の閉塞による橋の脳梗塞です。

 

動脈硬化症の恐ろしさの一つの例証です。

 

高円寺南診療所では、動脈硬化症の疑いのある患者さんには、

 

頚動脈超音波検査(エコー検査)を受けていただいております。

 

 

頚動脈の動脈硬化は、脳動脈硬化を反映すると考えてよいでしょう。

 

早期の適切な検査によって脳梗塞を予防することは、とても大切なことだと考えております。

 

 

意識には『覚醒』『自分自身と外界の正確な認識』という二つの要素があります。

 

このどちらかが障害され場合、つまり、覚醒レベルの低下、または意識内容の病的変化、を意識障害といいます。

 

 

意識障害の原因は、脳幹部、視床、視床下部、両側大脳皮質の広範な障害などにより生じます。

 

 

急性期の意識障害の程度を評価するにはJCS(日本昏睡尺度)、

 

GCS(グラスゴー昏睡尺度)などが適しています。

 

 

JCSは覚醒レベルを数字で評価します。

 

刺激なしで覚醒していればⅠ、刺激で覚醒すればⅡ、刺激しても覚醒しなければⅢ

これを細かく評価するならば、

 

例として、<普通の呼びかけで開眼する場合>・・・とりあえず刺激を与えての覚醒ですからⅡに分類されます。

 

ただし、Ⅱの中でも意識障害のレベルが最も軽いと判断されるのでⅡ-10と表記されます。

 

大きな声または体をゆさぶるなどの刺激が必要であればⅡ-20、

 

痛み刺激と反復呼びかけなど強い刺激を要すればⅡ-30です。

 

 

GCSは意識に関する3つの機能のそれぞれを点数化し、合計点で評価します。

 

開眼機能(E4~1)、言語機能(V5~1)、運動機能(M6~1)

 

例として、<呼びかけに開眼し、会話の内容はつかめないが、指示には従える場合>・・・

 

<呼びかけに開眼する>E3、<会話の内容はつかめない>V4、<指示には従える>M6

 

これによってGCS得点は13点となります。

 

 

帰国の翌日(3月28日)に、パブロ・カメセッレ氏に送ったメール。

 

<スペイン語原文>

 

Estimado Señor Pablo Cameselle,

Sin novedad llegué a Tokio muy contento de las valiosas experiencias

y el excelente recuerdo que usted me dio.

Muchas gracias por sus lecciones  magistrales y prácticas.

Ahora estoy escuchando un disguente en mi consultorio;

Cameselle Cuartetto – Piantaos del Tango.

Es realmente increíble, fantástico y fascinante.

Tengo ganas de cantar tangos también.

He decidido enviarle un correo electrónico en español.

No olvide que lo visitaré en el próximo marzo.

Saludos,

Masahiro Iijima 

 

 

<日本語訳>

 

パブロ・カメセッレ様へ

 

私はあなたにいただいた貴重な経験と素晴らしい記念の思い出に

 

とても満足しつつ無事に東京に到着しました。

 

実践的なレッスンをしていただきとても感謝しています。

 

いま、私の診察室の机でCDを聴いています。

 

カメゼッレのカルテット-タンゴのピアントス

 

本当に想像していた以上に幻想的で魅惑的です。

 

私もタンゴを歌ってみたくなりました。

 

そこで私はスペイン語でEメールを送ることにしました。

 

来年の3月もあなたのところへ行くことを覚えておいてください。

 

それでは

 

飯嶋正広

 

 

翌日(3月29日)に届いたパブロ・カメセッレ氏からの返事

 

<スペイン語原文>

 

Estimado señor Masahiro,

 

Muchas gracias por su mail

Me alegro mucho que las clases le hayan gustado,

fue un gusto trabajar con usted ya que tiene una voz muy bonita!

 

Me alegro también que le guste mi Cuarteto Cameselle y si ve alguna posibilidad de recomendarnos con alguien en Japón le estaré eternamente agradecido!

 

Le envío un cordial saludo desde Viena 

Pablo Cameselle  Von meinem iPhone gesendet

 

 

<日本語訳>

 

正広様

 

メールどうもありがとうございます。

 

先日の連続レッスンはとても楽しく、

 

あなたはとても良い声なので嬉しかったです!

 

 

私の< カメセッレの四重奏曲>を気に入ってくれて嬉しいです。

 

そこで日本でどなたかに私たちを御推奨していただけるようでしたら、

 

これに勝る喜びはありません。

 

 

ウィーンから心よりの挨拶をあなたに送信します。

 

パブロ ・ カメセッレ

 

 

 

飯嶋による註:

カメセッレの四重奏曲>の一部はyoutubeで聴くことができます。

2015/08/09 に公開されたテレビ・インタビュー(ドイツ語:演奏あり)

https://www.youtube.com/watch?v=Yr9JJM

 [s1]

今回は臨床で使っているツボの第6弾「⑥ 承筋(しょうきん)」を見ていきましょう。

 

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(クリックしてご覧ください)

 

 

図の⑥のツボです。

 

 

 

膝の裏から5寸ほど下にあります。

 

 

 

こむら返りによく効くつぼとして有名です。

 

 

 

腰の痛みやコリ、足のだるさにもよく使われます。

 

 

 

立位や座位の姿勢が悪いとこのツボを中心に圧痛がでます。

 

 

 

したがってこの部位の圧痛をやわらげると姿勢が整いやすくなるので常用しています。

 

 

 

次回は、臨床で使っているツボをもう少し見ていきたいと思います。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

内分泌・代謝・栄養の病気

 

テーマ:尿崩症

 

 

体の病気なのか、心の病気なのか、患者さん自身ばかりでなく、医師も判断がつかないために、

 

<いろいろな病院でたらいまわしされた挙句、高円寺南診療所に辿りつきました>

 

というケースに尿崩症があります。

 

 

この病気の症状は、やたらに喉が渇き、そのためたくさんの水分を摂取し、

 

その結果、大量の排尿が続く病気です。これは、まず心因性多飲症との鑑別が重要です。

 

 

まず心因性多飲症は、何らかの心理的要因のために多飲行動を続けるもので、

 

多尿はその生理的な結果に過ぎません。多飲は心理的葛藤の代償行為、

 

口渇感や口腔内違和感の解消行為の他、統合失調症の強迫飲水などが代表的です。

 

これは、医師がこの病気を疑うかどうか、

 

 

その前提として、心因性多飲症の知識と診療経験があるかどうかにかかっています。

 

心療内科専門医は全国に120名ですから、見落とされやすい病気であることもうなずけます。

 

仮にこの病気を熟知していて、必要な診療を続けようとしても、

 

こうした患者さんの多くは、表面的な体の症状に伴う多飲行動であることを

 

強く主張するので、専門医を悩ませます。

 

 

ただし、飲水制限に協力していただければ、

 

その結果、尿量が減少するので、尿崩症ではないことを説明することは可能です。

 

 

さて、この心因性多飲症を除外できた場合に、直ちに尿崩症を疑うかというと、そうではありません。

 

糖尿病や高齢者に多い脱水などの可能性が高いからです。

 

この場合、尿検査で尿糖が陽性であるか、また、尿の浸透圧を調べます。

 

糖尿病での利尿反応は浸透圧によるものであり、300mOsm/Kg以上です。

 

逆に300mOsm/Kg未満であれば、水利尿であり、ここではじめて尿崩症を疑います。

 

 

尿崩症の症状である多尿は、1日3リットル以上にも及びます。

 

これは腎臓の集合管という組織の水再吸収の障害が直接の原因となっています。

 

 

これにはアルギニン・ヴァゾプレッシン(AVP)という抗利尿ホルモン

 

もしくはその受容体(V2受容体)が関与しています。

 

 

脳の視床下部や下垂体後葉の障害により、

 

下垂体後葉から分泌されるはずのアルギニン・ヴァゾプレッシン(AVP)の

 

分泌が低下して多尿となるのが、中枢性尿崩症。

 

 

これに対して、AVPの分泌は正常だが腎臓の集合尿細管のV2受容体の障害のために、

 

AVPの刺激に対して反応性が低下して多尿となるのが、腎性尿崩症。

 

 

中枢性尿崩症と腎性尿崩症の鑑別のカギとなるのが、DDAVP(ヴァゾプレッシン誘導体)試験です。

 

DDAVPは抗利尿ホルモンAVPと同様の作用をもつため、

 

AVP分泌障害が原因である中枢性尿崩症では、尿量が減少し、

 

また尿の浸透圧が上昇(濃縮尿)が観察されます。

 

 

腎性尿崩症は、これに反応しません。

 

 

いかがでしょうか。単なる内科医でもなく精神科医でもない、

 

心身医学を専門とする現場の臨床医がもっと必要だとは思いませんか。

 

医師不足は深刻ですが、それは数の不足というよりは、質の不足、

 

あるいは、現場に対応できるトレーニングの不足だと私には思われます。

 

(13のつづき)「コンボイ・モデル」とは。

図1

 

この三重の輪では、内側に向かうほど親密な関係で結ばれている人たち、

 

また、外側に向かうほど援助する役割を担っていて

 

結びついている人たちになっています。

 

 

あなたの周りの人たち(サポーター)が、

 

どの円に含まれ、どのくらいいるのか、まずは当てはめてみましょう。

 

 

※コンボイ・モデル(convoy model)はKahn&Antonucci (1980)が提唱し、

 

個人のネットワーク構造を表すために用いられています。

 

 

このモデルは、文化人類学者 D.W. プラースのコンボイ概念である

 

「人生航路を旅する道づれ」を継承したものとされています。

 

 

コンボイ・モデルのコンボイとは、本来は護衛艦のことです。

 

船が航海するとき、その船が周りを何隻もの護衛艦に囲まれ、

 

守られている、というイメージです。

 

 

* 引用文献: 太田仁,2005,「たすけを求める心と行動」,金子書房

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子

 

心臓・脈管 / 腎・泌尿器の病気

 

テーマ:QT延長症候群とトルサーデ・ドゥ・ポアントゥ

 

 

高円寺南診療所は、どうした因縁か、平成元年開設以来、

 

発作性の病気をもつ患者さんを多数診療してきました。

 

発作とは、一時的に起こる病気の症状のことですが、正しく理解していただかないと困ります。

 

 

<予防に勝る治療なし>と言われて久しいですが、

 

多くの医師も患者もなかなか実行できていないのが現状です。

 

発作性の病気の多くは、発作と発作の間の無症状のときの治療こそが肝心要ですが、

 

それが守れずに、夜間や休日に救急搬送されているのが現実です。

 

 

私が、平成元年に当地で開業して以来、近所での救急車のサイレンを多く耳にしてきました。

 

高円寺とは、そういう土地柄なのだろうな、と覚悟した次第です。

 

 

 

この発作性の病気の例を挙げてみましょう。

 

意識消失発作、頭痛発作、てんかん発作、眩暈(めまい)発作、耳鳴り発作、

 

胸痛発作(狭心症・肋間神経痛)、不整脈発作、喘息発作、過換気発作、パニック発作、

 

ヒステリー発作、腹痛発作(過敏性腸症候群)、低血糖発作、ヒステリー発作・・・、

 

これらは高円寺南診療所では日常的に経験しております。

 

おそらく、このコラムをお読みになっている患者の皆様の中には、

 

思い当る方も少なくないはずです。

 

 

一番の問題は、発作があるとき、つまり、症状が現れているときだけが病気である、という思い込みです。

 

この思い込みがあると、症状が消えると、病気が治ったものと考えがちです。

 

人間の心理としては、<不快>より<快>をもとめますから、

 

<治ったもの>と思い込んだ方が、その場は安心でき、気分は<爽快>かもしれません。

 

しかし、これが、とんだ命取りになることがあるのです。

 

 

さて、今回のテーマであるQT延長症候群(-えんちょうしょうこうぐん)は、

 

心臓の病気です。これは、心臓に器質的疾患を持たないにもかかわらず、

 

心電図上でQT時間の延長を認める病態です。

 

心臓の収縮後の電気的異常により、心室頻拍

 

(Torsades de Pointes:TdP、トルサデ・ドゥ・プアンテ、多形性心室頻拍という心室性不整脈の一種)が生じ、

 

致死的な不整脈である心室細動出現のリスクを増大させます。

 

これらの症状は、動悸、失神や心室細動による突然死につながる可能性があります。

 

症状は、条件のサブタイプに応じて、様々な刺激によって誘発されます。

 

 

心電図は、心臓の電気的な活動の様子をグラフにしたものです。

 

心臓の電気的な活動は、心臓の機械的な活動(ポンプ機能)の周期に対応しています。

 

心電図のグラフの波形は、P波からはじまって、

 

通常はQ波、R波、S波、T波、場合によってはU波までを記録し、

 

次のP波に続くまでが1周期で、心臓の1回の拍動の時間に相当します。

心電図

 

 

上記は、正常な心電図のモデルですが、QT延長症候群では、QT間隔が正常より広くなっています。

 

原因には、先天性のものと、後天性のものがあります。

 

後天性のQT延長症候群で最も多いのが薬剤性のものです。

 

何と、特に抗不整脈薬のいくつかが有名で、抗菌剤、向精神薬なども原因となります。

 

 

ですから、循環器の専門医、とりわけ不整脈の専門医の多くは、

 

外来では昔ほど抗不整脈薬を処方しないはずです。

 

催不整脈作用により、かえって致死的な不整脈を来すことを知っているからです。

 

 

無知ということは、恐ろしいことであり、

 

患者の心臓をチェックせずに安易に抗菌剤を処方する一般医、

 

身体には無関心な精神科による向精神薬投与などは、今後も問題になることでしょう。

 

 

徐脈といって、脈拍数が減少すること自体がQT延長をきたすことも忘れてはなりません。

 

 

高円寺南診療所では、自然療法(非薬物療法)の方針の一環として、

 

水氣道®を推奨していますが、参加準備にあたり、必ずフィットネス検査を行っています。

 

その中には負荷心電図もあります。陸上から水中に移った場合、

 

一過性に徐脈になることがあるので、安全性の確認のためには必須であると考えています。

 

 

発作を引き起こすその他の原因には、

 

電解質異常とくに、血液中のカリウム、カルシウム、マグネシウムの濃度のいずれかが低下している場合です。

 

これはアシドーシスといって、

 

体が酸性に傾くような状態、心筋梗塞や心不全をはじめ、

 

睡眠不足、過労、糖尿病、呼吸不全などが想定されます。

 

 

 

後天性のQT延長症候群の治療状のポイント:

致死的不整脈である多形性心室頻拍(Torsades de Pointes:TdP、トルサデ・ドゥ・プアンテ)の予防に尽きます。

 

なにより、この不整脈が発生するような原因を除去することが基本中の基本です。

 

ふだん徐脈性不整脈を伴っている場合には、予めペースメーカーの植え込みを行います。

 

呼吸器 / 感染症 / 免疫・アレルギー・膠原病

 

テーマ:石綿肺

 

 

高濃度の石綿(アスベスト)の吸入による呼吸器疾患です。

 

診断には職業歴が重要な手がかりとなります。

 

 

この病気の方の診断の上で、指が決め手になったことがあります。

 

喫煙者でもあり、聴診器を当てる前から、呼吸雑音が聴かれたため、

 

動脈血酸素飽和度計測のため指を確認したところ、指の先端が丸く膨らんだ、ばち状の指でした。

 

 

そこで、呼吸機能検査をしてみると、肺活量が極端に少なく、拘束性障害を認めました。

 

胸部レントゲン検査では、両側の肺の底部外側部に微細な線状・網状の影がみられ、

 

胸膜の肥厚も認めました。

 

 

その症例は、肺癌合併例でした。高濃度の石綿に長期間晒されていたうえに、ヘビースモーカーでした。

 

 

石綿肺の合併症として重要なのは、肺癌悪性中皮腫であり、

 

肺癌のリスクは喫煙により相乗的に高まることが知られています。

 

 

肺組織中のアスベスト小体を証明すれば確定診断ですが、

 

実際にアスベストの混じった粉人を顕微鏡で直接確認したのは、

 

医師になってから、以下の国家資格を取得後の技能講習会でした。

 

 

第一種作業環境測定士鉱物性粉じん

 

作業環境測定士講習修了証:第日測 粉〇八〇四五号(平成二十年八月一日)

 

 

今月のテーマ:「水氣道の手引き」作成にあたって

 

水氣道は、毎月第一日曜日の午前8:30より、診療所にて運営会議を開いています。

 

今回のテーマは入門者用の「水氣道の手引き」作成です。

 

会議での合意内容は、初級者以上(中級者、上級者を含む)の手引きは、

 

この入門者用の手引きを完成させた後、段階的に着手する方針を固めました。

 

 

以下が水氣道の手引き(入門編)の内容です。

 

次回以降は、作業過程についてご報告します。

 

 

水氣道®の手引き(入門編)

 

目次

 

まえがき

 

序章 水氣道とは何か

水氣道の沿革

 

1.1 水氣道の誕生

1.2 水氣道の発展の歴史

1.3 現在の水氣道の活動状況

水氣道の特質

 

2.1 集団的健康活動の意義

2.2 有酸素運動とは

2.3 水中運動のメリット

2.4 集団的・水中・有酸素運動

水氣道の組織・階級・昇格審査

 

3.1 水氣道の会員区分

3.2 水氣道の階級

3.3 対番制度

3.4 定期フィットネス・チェック

3.5 昇格審査

3.5.1 昇級審査

3.5.2 昇段審査

稽古の実際と技法(航法)

 

4.1 稽古の分類と全体の流れ

4.2 本稽古の流れ

4.3 半稽古の流れ

4.4 水氣道の体操

4.4.1 いきいき体操(準備体操)

4.4.2 のびのび体操(整理体操)

4.5 水氣道の技法(航法)

4.5.1 親水航法

4.5.2 基本五航法

4.5.3 応用航法

 

第5章 稽古に参加するための心得

5-1 水氣道をはじめるための心構え

5-2 稽古前の準備

5-3 稽古後の心得

5-4 会費等