日々の臨床 4月17日 月曜日 

 

 

中毒・物理的原因による疾患、救急医学

 

テーマ:アルコール依存症

 

 

アルコール依存症でのアルコールとはエタノール(エチルアルコール)です。

 

このアルコールは、精神依存と身体依存をおこすため、アルコール依存症を引き起こします。

 

また、大量摂取による急性アルコール中毒も、特に年度初めのこの時期にしばしば問題になります。

 

 

アルコール依存症は、アルコールの過剰摂取抑制障害を呈することからははじまります。

 

これは、強迫的な飲酒欲求によりアルコールの摂り過ぎをコントロールできずに、

 

連続して発作的に飲み過ぎてしまうことです。

 

しだいに山型飲酒サイクル(飲酒⇒酩酊⇒入眠⇒覚醒⇒飲酒)の繰り返しを連日繰り返し、朝から飲むようになります。

 

 

アルコールに対し精神的および肉体的に依存し、

 

離脱症状、痙攣(けいれん)、譫妄(せんもう)等の諸徴候を呈するものです。

 

アルコールが原因で身体症状があって、家族よりの拒絶、経済的困窮等があるにもかかわらず、

 

それを注意されると煩わしく感じつつも飲み続けるようになります。

 

 

そこで、アルコール依存症の簡単なスクリーニング法であるCAGE質問票を紹介します。

 

 

<CAGE質問票>

 

C・・・Cut down :減酒の必要性の自覚

 

A・・・Annoyed  :飲酒に対する他人からの注意へのわずらわしさ

 

G・・・Guilty   :飲酒に対する罪悪感

 

E・・・Eye-opener :目覚めの一杯

 

 

2項目以上該当するとアルコール依存症を疑います。