欧州からの速報4(ウィーンの週末4)

20日月曜日。日本では春分の日で祝日ですね。

 

本日の主な課題は、まずは時差調整、昨日までの失敗の克服、

 

①学会準備、②音楽(声楽研修、オペラ鑑賞)です。

 

 

生活リズムは昨日の11:00pm(日本時間7:00am)に覚醒し、順調に研究発表のための準備作業をつづけています。

 

次の課題は、2:00pm(日本時間10:00pm)までの時間帯を活動的に継続し、

 

6:00pm(日本時間2:00am)まで休み、

 

7:00pm(日本時間3:00am)のオペラに間に合わせることです。

 

 

6:00am (日本時間2:00pm) 遅めの昼食の時間帯であることを意識して摂取しました。

 

 

すでに落ち着いた中国語を話しているシニアのカップルが席に着いていました。

 

そこにアジア系のウェイトレスが朝の挨拶がてら話しかけていました。

 

すると、そのカップルは英語で話はじめ香港からの旅行客であり、

 

二人で東欧巡りを楽しんでいるとのことでした。

 

ウェイトレスはフィリピン出身で語学留学の後、現地に職を得て定住していることなどを話していました。

 

このホテルのレストランやバーの職員のおよそ半数はアジア系で、受付は欧州系主体です。

 

日本人の若い女性のいくつかの団体もあり、丁度学年末に相当する時期を利用して、

 

観光、語学研修、音楽留学準備など、いろいろな目的で来ているようでした。

 

 

7:00am (日本時間3:00pm) 食事とシャワー浴、着替え等が済むとこの時間です。

 

欧州では一般にシャワー浴が主ですが、日本ほど入浴の必要性を体感することがありません。

 

ただし、シャワー浴にしろ、バス浴にせよ、水浴行動は食事ほどではありませんが、

 

生活リズムや習慣と密接に連携していることが感じられます。

 

 

学会発表用のパワーポイント用スライドは、視覚的にわかりやすいものになってきました。

 

しかし、発表時に、ドイツ人専門医を前にして、ドイツ語を流暢に話すのは至難の業です。

 

リート(ドイツ歌曲)を歌うときも同様です。

 

 

8:00am(日本時間4:00pm) 好天に恵まれウォーキングで体調を維持すべく、早めにホテルを出立。

 

8:30am(日本時間4:30pm)に音大到着後、キャンパスを歩きながらレッスン曲の暗譜。 

 

10:00am(日本時間6:00pm)に、Visca先生の第2回目のレッスン。

 

ドイツ語は子音の発音の仕方によって意思や感情を豊かに表現できる言語なので、

 

ドイツリートを上手に歌える人は、ドイツ語で効果的なコミュニケーションができる人だと思います。

 

 

私のレッスンの後は、日本人ソプラノで、

 

彼女の出身地と姉妹都市になっているドイツのとある都市でのコンサートにて日本歌曲を歌うのだそうです。

 

幸い私は聴講を許されて、彼女のレッスンを見学することができました。

 

6月にコンサートがあるそうですが、美しい日本語の歌を芸術的な旋律に載せて歌うことは、

 

日本の魅力を海外にアピールするために大きな力になると思いました。

 

 

正午(日本時間8:00pm)音大の門を出ると、若い男性からアンケートを求められました。

 

建築科の学生で、大学に提出するレポートのようです。留学生の多い音大の前に居たのは、

 

外国人からの情報を得ることが目的だったのかもしれません。

 

ウィーンの建築物に対する感想、古い建築と新しい建築のどちらに興味があるか、

 

外観や内装など形態が重要か、生活の至便性や音響・採光など機能が重要か、

 

などかなり真面目な質問項目だったので、協力することにしました。

 

 

最後に、音大の近くにあるらしいウィーン技術博物館(Technisches Museum Wien)の所在を彼に教えて貰いました。

 

交差点を超えてすぐのところに、巨大な博物館がそびえていました。

 

これは素晴らしい高度な展示物が陳列され、

 

しかも見るだけではなく体験型の要素もふんだんに取り入れられ、

 

要所に工夫が凝らされていました。

 

技術博物館とはいっても、楽器や医学関連の技術にもおよび興味深く、期待以上の勉強ができました。

 

 

2:00pm(日本時間10:00pm)ホテルに戻り食事を摂り、仮眠。

 

5:00pm(日本時間1:00am)仮眠より覚醒

 

6:00pm(日本時間2:00am)ホテル出発、国立歌劇場へ。

 

座席は前から4列目、すぐ目の前にオーケストラのピット、

 

楽団員の様子も、舞台の上も良く見える良い席。

 

前の列には日本人の家族、左横にはテキサスから来たという米国人夫妻。

 

開演前の一時、気さくに話しかけてくる体格の良い温厚そうな紳士の言葉がよくわかりませんでした。

 

その理由は、彼がドイツ語で話しているものと思い込んでいたこと、

 

彼の英語は若干テキサス訛があったことだと思います。

 

ただし、そうとわかってしまうと、互いに大いに会話が弾みました。

 

 

彼との体験を通して気づいたことがあります。

 

私がドイツやウィーンでドイツ語で話しかけても聞き返されるのは、

 

相手が私の言葉が英語に違いないと思い込んでいるせいと、

 

もう一つ、ドイツ語の子音をかなり明確に発音しないと、

 

そもそもドイツ語として認知されにくい、ということらしいです。

 

それから、ウィーンの人のドイツ語はかなり早口に感じられます。

 

早口で話さないと、かえって分かりずらいのかもしれません。

 

 

7:00pm(日本時間3:00am)オペラ“アラベッラ”開演

 

10:30pm(日本時間6:30am)ホテルに帰還。学会発表用原稿の読み上げ練習。