診察室より 第7回

特定非営利活動法人 日本心療内科学会 心療内科専門医について

 

 

誤解され続けている心療内科!心療内科はプチ精神科ではありません!!

 

日本心療内科学会のHPには、<心と体の両面から治療する、それが心療内科です。>

 

とあります。

 

 

心療内科学会専門医は2016年10月1日現在、全国で120名が認定されています。

 

東京都内の心療内科専門医は26名、杉並区に限ると末松弘之先生と私の2名のみです。

 

私は心療内科のトレーニング開始時にアドヴァイスしてくださったのが、

 

東大心療内科教授の末松先生でした。先生は現在、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部長です。

 

以下が、末松先生が学会HPに出されているメッセージの抜粋です。

 

 

人を身体面だけでなく、心理面や社会面などを含めて、全人的に治療しようとするのが心療内科です。・・・

 

心療内科は「心理的な原因のみで体の病気が起こる」というような、

 

行き過ぎた精神主義に基づくものではありません

 

病気の身体面でのデータを十分に踏まえたうえで、

 

これに影響している心理的・社会的な因子の役割を正しく評価して、

 

病人全体を治そうとするものです。

 

 

心療内科を受診されると、まず、身体的な診察や検査があり、同時に心理テストや心理・社会面での面接があります。

 

そのうえで、必要とあれば身体的な治療もしながら、さまざまな心理療法などの心療内科的な治療が行われます。

 

つまり、「病気を診るより、病人を診て」心と体の両面から治療する

 

それが心療内科です。