欧州からの速報2(ウィーンの週末2)

18日土曜日。本日の主な課題は、②語学(外国文化摂取と国際交流)、

 

③音楽(声楽レッスンおよび演奏鑑賞)

 

現地時間で朝8:15(日本時間4:15pm)に、

 

シェーンブルグ宮殿の見学の受付開始を狙って赴いたのですが、

 

見学客のほとんどが東洋人の団体。

 

それぞれの団体を率いるガイドの解説言語は、中国語、英語、日本語。

 

 

英語ガイドに導かれている東洋人は、私語が少なく、熱心であり、ガイドへの質問も的確なので大いに敬服しました。

 

おそらく、香港、シンガポールやマレーシアあたりの教養のある華僑の集団だったのでしょう。

 

これに対して、中国語のガイドに導かれている東洋人は、

 

人数が多いうえに、耳障りな私語が多く、統制がとれていないので通路を塞いでしまいます。

 

そのため、ガイドの声も、流暢で、決して下品ではないのですが、大声になってしまうので、

 

他の旅行客も困っていました。落ち着いてゆっくり鑑賞することもできませんでした。

 

やむをえず、そこをやっと通り抜けた後が大変でした。

 

たまたま運が悪かったのは、日本人女性たちを率いる男性の日本語ガイドとの遭遇でした。

 

「私はお金をいただいて説明しています。私の解説を聴いているのなら、

 

お金を払ってください。マナーに反します。」と、

 

私は彼の解説を日本語で聞くつもりは毛頭なかったうえ、

 

見知らぬ団体を前に公然と侮辱を受けるはめに陥り、とても心外でした。

 

 

気を取り直し、12:30(日本時間8:15pm)にウィーン国立音楽大学声楽科の教室に到着。

 

4年ぶりでClaudia Visca先生の個人レッスンを受講。

 

以前彼女から伝授された大切なテクニックが、相当錆びついていた模様でした。

 

幸い問題点を一つずつ系統的に調整してくださり、発声が劇的に変化しました。

 

シューベルトの歌曲:春の信仰、とりわけ問題山積で、2回目の課題曲となりました。

 

私の診療も、Visca先生のようでありたいと、つくづく思いました。

 

互いに多忙なため、ウィーン滞在中に1時間のレッスンを2コマのみを予定していましたが、

 

上機嫌のVisca先生は、もう1レッスンを特別に追加してくださいました。

 

 

Visca先生から励ましを受けたあとに向かったのは、16:30(日本時間0:15am)開演の楽友協会の定期演奏会でした。

 

伴奏ピアニストの好意でチケットを譲っていただきました。

 

 

そのあと19:00(日本時間3:00am)開演の国立歌劇場で

 

オペラ<ファウスト>を楽しみにしていましたが、最初と最後の他は、全く夢うつつ状態でした。

 

 

ふだんの日本での生活でも、遅くとも午前5時位までには心身をシャキッとさせていないと、

 

現地到着の翌日のオペラ観劇もままならないことを体験した次第です。