【日曜コラム】聖楽の楽しみ 第2回

聖楽という言葉で表される音楽は、かなり広範な広がりをもっているようです。

 

 

まず代表的なのはChristian music (キリスト教音楽)です。

 

これは元来、ユダヤ教の礼拝音楽で、後にはシリアの影響もうけていたようです。

 

歌唱と朗誦(儀式の祈り文の朗読)の中間にある音楽であったらしいようです。

 

そのユダヤの音楽はエルサレムの寺院(シナゴグ)で演奏されていた形式を基礎としていたのだそうです。

 

キリスト教の中心がヨーロッパとくにローマに移ると、

 

ローマのカトリック教会はLiturgical Music(典礼音楽)を生みました。

 

 

こうした古い伝統を持つキリスト教音楽は、プロテスタント誕生以前の音楽ですが、

 

キリスト教プロテスタント系の宗教音楽としてGospel music (ゴスペル)があります。

 

アメリカ発祥の音楽の一ジャンルをなしています。

 

ゴスペルは英語で福音および福音書を意味し、

 

ゴスペルソング、またゴスペル音楽(ゴスペルおんがく)ともいいます。

 

これに関連して、やはりアメリカの黒人奴隷によって誕生したSpiritual musicがあり、

 

一般にNegro Spiritualとよばれているキリスト教音楽も有名です。