今月のテーマ:全人的医療の実践

 

全人的医療とは、

 

1)特定の部位や疾患に限定せず

 

2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、

 

3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。

 

でした。

 

 

まとめ:

《 全人医療 》を支える医学的柱には、心身医学(心療内科など))や漢方医学があります。

 

また、一般内科領域では、アレルギー・リウマチ領域や感染症、老年医学の領域は、

《 全人医療 》を実践しやすい専門的特徴と背景を有しています。

 

 

内科全般の診療を基盤とする高円寺南診療所は、

 

アレルギー科リウマチ科心療内科漢方のすべてを専門医療分野に収めているので

 

《 全人医療 》の実践の医療現場としては、恰好の環境にあることを、改めて認識した次第です。

前回まで、運動のみで痩せることの限界を感じつつ、

 

1㎏減らすためには、7200kcal消費する必要があると書きました。

 

食事ではどのくらい?と思い立ち調べました。

 

 

食品交換表によると、ごはん小さい茶碗半分(50g)で80kcalです。

 

大盛りにした分を普通に戻せばそのくらい減らせます。

 

で、3食普通盛りで、1日240kcal

 

30日続けると7200kcal!

 

大盛り止めて1か月1㎏減らせるじゃないか!

 

よくよく調べると、油10gやマヨネーズ10gも同じ80kcal

 

大盛りせずに調理方法や味付けを工夫すればイケル!

 

これが一番楽かも??と思うNogucciでした…

ハイジア(ウェルネスエイジ)午後3時30分~5時

 

参加21名、男12名、女9名

 

体験生5、訓練生10、修錬生3、支援員2

 

4班に別れて稽古

 

調血航法を大阪、理気航法を野口がリーダー代行で行う

聖楽は、キリスト教以外では、ヒンズー教の音楽、イスラム教の音楽などがあります。

 

これに対して、日本固有の宗教曲といえば、神道の典礼音楽である神楽(Shinto music)があります。

 

また、仏教音楽(Buddhist music)は、仏教の儀式や瞑想のための音楽として永い伝統を誇っています。

 

 

私は、声楽とほぼ同時期に、家族からの勧めもあって、

 

能楽の稽古(観世流梅若会)を始め、近年まで稽古を続けていました。

 

現在は、多忙のため、もっぱら鑑賞者になっています。

 

この能楽の稽古には、謡(うたい)と仕舞(しまい)がセットになっているのですが、

 

いずれも仏教色、神道色が濃厚であることに気づかされます。

 

本格的な能舞台での番組には、お囃子(はやし)が付きます。能楽囃子に用いられる楽器は、

 

能管)、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ、おおかわ、とも)、太鼓(たいこ、締太鼓)の4種があり、

 

「四拍子」(しびょうし)といいます。私は、能楽も聖楽であると受け止めています。

 

 

昨年末の仕事納め1228日の翌日に、思い立った作業は、

 

19世紀のイタリア声楽教本(歌詞のないソルフェージュ曲集)に日本古来の和歌を載せることでした。

 

この着想を得た背景も、私の聖楽遍歴に由来していた可能性があります。

 

今回は臨床で使っているツボの第1弾「① 天柱(てんちゅう)」を見ていきましょう。

 

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(クリックしてご覧ください)

 

 

図の①のツボです。

 

 

 

首のうしろ中央の窪み(盆のくぼ)の両脇にある太い筋肉の外側にあります。

 

 

 

頭痛、精神疲労、肩こり、疲れ目、視力低下の緩和、血圧の安定、不眠、自律神経失調症等に効果があります。

 

 

 

親指で反対の目に向かって押してあげると疲労感が軽くなるので試してみてください。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

(HELP!力-7 の続き)

 

自分で頑張るときも、HELP!を発するタイミングを見極めることが大切です。

 

 

やはり、ほどよいところで、適切な相手に助けを求められれば、

 

問題がこじれたり、大きくなったりする前に解決する可能性は大きくなります。

 

 

助けを求められた相手も、より有効で無理のない助けが可能となります。

 

 

「HELP!力(ヘルプりょく)」は大事なスキルです。

 

 

でも、HELP!が言いにくい理由はたくさんあって、

 

特別なことでもなく、言いにくくなるのも普通のことです。

 

 

ですから、HELP!と「言うこと」も「言えないこと」も恥じることはないのです。

 

(次回へ続く)

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子

 

今月のテーマ:心身医学療法としての水氣道®

 

 

心身医学療法という言葉は、多くの皆様にとって、あまりなじみのない言葉だと思います。

 

この言葉は、1990年(平成2年)4月の健康保険点数改正の際に、厚生省(当時)によって作られた言葉です。

 

 

心身医学療法の対象は心身症の患者さんです。

 

 

また心身医学療法は、当該療法に習熟した医師

 

(現時点においては、心身医療専門医、心療内科専門医等)によって行われるべきもの、とされています。

 

 

心身医学療法の方法は、

 

1)一定の治療計画に基づいて、身体的傷病と心理・社会的要因との関連を明らかにするとともに、

 

2)患者さんに対して心理的影響を与えることです。

 

心身医学療法の目的は、心身症の患者さんの症状の改善または傷病からの回復を図ることです。

 

 

心身医学療法の種類は、

 

自律訓練法カウンセリング行動療法、催眠療法、バイオフィードバック療法

 

交流分析、ゲシュタルト療法、生体エネルギー療法、森田療法、

 

絶食療法、一般心理療法、および簡便型精神分析療法を含みます。

 

下線を施したものは、高円寺南診療所ですでに導入されている技法です。)

 

 

水氣道®は、第一に、生涯エクササイズによる健康法ですが、

 

心身症の治療技法としての発展をとげてきたために、

 

心身医学療法の一つとして位置付けられるべきものと考えています。

 

 

ここで、心身症とは、独立した疾患単位、

 

つまり特定の疾患を指すのではないことを指摘しておかなければなりません。

 

 

身体疾患の中で心身相関の病態が認められる場合には、

 

心身症としての視点をもってケアする必要性を考慮すべきものです。

 

 

心身相関とは、精神的葛藤や行動様式が体の状態に影響を与えて病気を作り、

 

逆に体の状態が心の働きに影響を及ぼすことです。

 

 

たとえば、精神的なストレス源(ストレッサー)や不適切な生活習慣により体調を損ねたり、

 

逆に、体調を損ねたりすることによって、

 

気分や感情あるいは思考に悪影響が及ぶことは、

 

誰しもが経験することではないでしょうか。

 

 

水氣道®は心身医学療法である』という創始者飯嶋正広の主張は、

 

水氣道®が心身症の治療に有効であるという宣言に他なりません。

 

 

そしてこの心身症とは、大多数の病気が心身相関に無関係ではないことに

 

気づくことができた人すべてにとって無関係な病態ではありません。

 

 

ですから、水氣道®は、そうした自覚を持つことのできるすべての人々、

 

すなわち、大多数の人々にとって、

 

極めて有益な生涯エクササイズとなりうる可能性を秘めているということが言えると思うのです。

 

杉十小温水プール、午前9時~11時

 

参加11名、男9名、女2名

 

体験生1名、訓練生1名、修錬生4名、支援員4名

 

前半:

先頭を林、殿を坂本で隊列を組んで五航法

 

後半:

4班に別れてそれぞれの課題に取り組む

杉十小温水プール 午後3時~5時

 

参加:13名 

 

体験生5名、訓練生2名、修錬生2名、支援員3名

 

前半

五航法を、「起承転結」で

 

後半

3班でそれぞれの課題を行う

 

今月のテーマ:全人的医療の実践

 

全人的医療とは、

 

1)特定の部位や疾患に限定せず

 

2)患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、

 

3)個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を行う医療。

 

でした。

 

 

今回は、上記のうち3)についてコメントします。

 

3)を、実践している代表は漢方医です。

 

漢方医は、個々人に合った総合的な疾病予防や診断・治療を実践しています。

 

漢方専門医は、個々人の体質や体調を評価したうえで手当てをします。

 

 

西洋医学の見立ては病名診断が基本なので、ひとたび診断が確定したら、

 

概ね独自のガイドラインによるフローチャート形式で治療の方法が提示される仕組みになっています。

 

いわゆる証拠(エヴィデンス)に基づく医療ですが、

 

これはあくまでも統計処理されたデータの集積をエヴィデンスとしているので、

 

目の前の個性豊かな個々人に、そのエヴィデンスそのまま適応できるかどうかは、かなり微妙な問題です。

 

 

優れた漢方専門医であれば、個々人の体質や体調のみならず、気質や気分を含め、

 

2)の患者の心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しています。

 

そういう意味では、漢方医学は20世紀にドイツ発祥の心身医学・心療内科よりもずっと以前から、

 

こうした医療を実践してきたことを再評価したいと思います。