(心理)認知行動療法  HELP!力<2>

「HELP!力(ヘルプりょく)」

 

= 必要な時に、周りの人に助けを求めることができること、「HELP!」と言えること。

 

 

もし、皆さんが荷物を持っていて両手がふさがっている時に、大事な電話がきたとします。

 

隣には友だちがいます。あなたならどうしますか。

 

①友だちに「悪いけど、ちょっと荷物を持っていてもらえる?」と頼んで、電話に出る。

 

②一人で荷物を何とか抱えつつ、電話に出ようとする。

 

 

①を選んだ方は落ち着いて電話に出られるでしょう。その後、友だちに「ありがとう」と言ったりするでしょう。

 

 

②を選んだ方、こんな考えが浮かんできていませんか?

 

「持ってもらうなんて申し訳ない、友だちに悪い」

 

「持ってて、なんて頼まれたら友だちは迷惑だろう」

 

「友だちが面倒臭いとか嫌な顔をするかも」

 

「これぐらい人に頼むことじゃない、一人で何とかすべき」 などなど。

 

 

こんな時、気の利いた友だちなら、「持っていてあげるよ」と言ってくれるかもしれません。

 

それでも上のような申し訳ない思いや不安、重荷を感じるのであれば、

 

もしかしたら、あなたは「助けて」と言うのが苦手なのかもしれません。

 

 

「助けて」、「手伝って」。

 

これらの言葉が言えないのは、あなたの中で何かが邪魔をしているからです。

 

 

次回はその妨げになっているものについて詳しく説明していきます。

 

 

ストレス対処 MIYAJI 心理相談室(高円寺南診療所内)

 

主任 臨床心理士 宮仕 聖子