(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-23

これまで「馴化」や「情動処理理論」という言葉が出てきました。

 

 

人は脅威的な出来事に出くわすと、不安や緊張、恐怖といった強い感情が生じます。

 

 

最初、感情の度合いは最大ですが、

 

そこをピークとして時間が経つにつれて、その度合いは必ず軽減していきます。

 

 

そこで「曝露法」では、脅威にあえて立ち向かい、

 

強い感情が軽減するまで(馴れるまで)自らをその感情にさらし続けるのです。

 

 

そして次に再び同じ脅威を前にすると、今度は感情のピーク(最大値)が下がっている、

 

つまり一度目よりは不安や緊張、恐怖が軽くなっています。

 

 

これをくり返してピークを下げていき、

 

最終的に強いネガティブな感情の度合いを「苦手ではない」くらいまで軽減させて、

 

苦手なものの克服を目指します。

 

 

次回は、実際的にカウンセリングでよく用いられる、

 

もう少しソフトな曝露法についてお話しします。

 

 

私もよく用いる方法で、

 

「対人恐怖」「強迫性障害」「パニック障害」などの方をサポートしています。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子