先日、こんなエピソードがありました。

 

 

外国人観光客に道を聞かれたのでした。

 

おそらく中国の方で、たどたどしい英語でした。

 

英語で聞かれても、私が初めに思い浮かぶのはイタリア語。

 

 

それから英語に変換していると時間がかかってしまい・・・

 

結局、「あっちです。」と日本語で回答。

 

それでも場所が近かったので、理解してくれたようです。

 

安心しました。 なぜか私は道を聞かれることが多いようです。

 

 

せっかくの2020年東京オリンピック。

 

それに向けて、いまから道案内くらいは出来るようにしていきたいものです。

 

何ヶ国語も話す人の頭の中はどうなっているのでしょうか。

 

うらやましい限りです。

 

 

さて、早いもので、飯嶋先生とのお稽古を始めて1年を経過しました。

 

毎回、新しい発見があり、とても充実しています。

 

『臨床聖楽法』の新しい試みも、目から鱗といった感じで大変勉強になります。

 

 

これまで聖楽コンサートを支えてくださった皆様には感謝の気持ちで一杯です。

 

次回の第32回聖楽コンサートは10月26日、19:00開演(18:30開場)です。

 

会場は、いつも通り東高円寺のMusic Bar『音海』です。

 

 

第4週担当の私は年内最後の出番、今年の締めくくりとなります。

 

古典~近代までイタリア歌曲、オペラのアリアを中心に、

 

テノール藤原拓実さん、サックス冨士田紗季さん、

 

そして主催の飯嶋正広さんと共にお届けします。

 

 

とはいえ、私の仕事は年末に向けて、まだまだ続きます。

 

12月17日(土)は及川音楽事務所主催のベルタガラ・クリスマスコンサートを予定しています。

 

会場は神楽坂の音楽の友ホールで17:40開演(17:30開場)です。

 

 

飯嶋さんはカウンターテナーで美しいイタリア古典歌曲を歌い、

 

私がピアノ伴奏を務めます。

 

 

皆様、是非お越し下さいますように。

今月のテーマ<医療機関の科目標榜と専門医制度について>

 

 

第Ⅰ話:高円寺南診療所の診療科目の経緯

 

 

高円寺南診療所は平成元年(1989)に『内科』標榜の医療機関として開設しました。

 

平成8年(1996)に至ってはじめて心療内科、アレルギー科、リウマチ科等の標榜を追加しました。

 

その理由は、もともと、内科の中でアレルギー・リウマチ・心療内科を特に研鑽しており、

 

制度改正により、診療所においてこれらの科目の標榜が、可能となったためです。

 

 

現在の日本では,麻酔科を除く診療科については,自由標榜制がとられています。

 

標榜科とは,医療機関が医療法等の規定に基いて,広告に表示できる診療科の名称です。

 

つまり,医師免許を持っていて,初期研修さえ終えれば,専門医資格等を持っていなくても

 

法令上認められた全ての診療科名を標榜することができるのです。

 

 

こうした極めてあいまいで不徹底な制度が、医療の混乱をもたらし、

 

勤勉で誠意ある医師の専門的業務の遂行を困難にしている現状の一端について、

 

次回から、順を追ってお話いたしましょう。

 

今回は頚部の検査を見ていきましょう。

 

 

まず、首を反らしてみましょう。

 

 

痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状があったら記憶しておいて下さい。

 

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次は顔を下に向けます。

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次は顔を横に倒しましょう。

 

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痛み、怠さ、突っ張り>等の不快な症状が出るポーズはありましたか?

 

 

次回は、下肢のストレッチを紹介します。

 

 

検査に基づいてストレッチのポーズをとりますので、
    

 

 

検査法をマスターしておいて下さい。

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

・・・本当に、心と体は、切り離せない関係にあります。・・・

 

 

いま、私は線維筋痛症が再発するんじゃないかという不安を抱いていません。

 

絶望に近い感じを味わっていた「片頭痛」とも、

 

付き合い方が徐々に分かり始めていて、いまは怖くありません。

 

怖くなくなってからは頭痛も減っていて、ここにも心と体の不思議な関係を感じます。

 

間違いなく、自分の健康状態には、自分自身が大きく関わっているようです。

 

ストレスは外部からもたくさんやってきますが、

 

それにどう向き合って、どう対処するかは、

 

しっかりとした見識を持ったお医者さんなどの助けを借りながら、

 

じつは自分でできることなんですね。

 

 

自分の心と体を自分で引き受けていいこと、

 

そして自分自身で健康を目指すことがいつでもできるんだ、という自覚をもつこと。

 

そうしたことを、この病気をきっかけにして、

 

飯嶋先生をはじめ、いろんな方々から教わりました。

 

病を封じ込めるのではなく、

 

病を通して身体が訴えていることを感じ取って、

 

それを自分自身が立て直すことができるという意識を持つこと。

 

すると身体は、ゆっくりと居心地がいい方向に進んでいくこと。

 

これが、私が病気を通して学んだことです。         

 

おわり

今月のテーマ「神経疾患の最新医療」

 

<抗NMDA受容体抗体脳炎>

 

 

抗NMDA受容体抗体脳炎(NMDAE)は、自己免疫性辺縁系脳炎です。

 

2007年に提唱された疾患概念です。

 

 

『カゼを引いた後に総合失調様の精神症状で急性発症した若い女性』に遭遇したら,

 

まずこの病気を疑わなければなりません。

 

 

その場合は卵巣奇形腫の超音波検査をすることが必要です。

 

 

心療内科専門医が外来で卵巣腫瘍を診断しなければならない時代に入りました。

 

 

なお、この病気は、自己免疫疾患なのでアレルギー専門医としても、

 

無関心・無責任ではいられないことを自覚しました。

 

 

NMDAとは、N-methyl-d-aspartate型グルタミン酸のことです。

 

抗NMDA受容体抗体は抗グルタミン酸受容体抗体と一部で交差反応します。

 

 

症状:精神症状・自律神経症状・意識障害など亜急性発症で進行性です。

 

若年女性に発症し、しばしば卵巣奇形腫を伴います。

 

通常の脳炎と比べて特徴的なのは、

 

精神症状(幻覚、妄想)、自律神経症状(よだれ、不整脈など)を主徴とし、

 

髄膜刺激症状(項部硬直など)は伴わないことが多いことです。

 

 

典型例での症状経過は、

 

<前駆期>非典型的感冒症状(発熱・頭痛・倦怠感など)

 

<精神病期>数日を経て、感情障害(無気力・抑うつなど)、

 

統合失調症様精神症状(幻覚・妄想など)、けいれん発作など

 

<無反応期・不随意運動期>数週~1年間、

 

意識障害(自発開眼しているが、自発運動や発語、外的刺激に対する反応性低下)、

 

換気障害(自発呼吸低下⇒人工呼吸管理 となることも)。

 

不随意運動(口・舌・顔面)、けいれん発作。

 

 

自律神経症状(頻脈・徐脈、発汗過多、唾液分泌亢進)

 

<緩徐回復期>不随意運動が落ち着き始め意識も緩徐に回復。

 

検査:髄液中の抗NMDA受容体抗体が特異的自己抗体であるほか、脳脊髄炎を疑う所見がみられます。

 

脳MRIでの異常所見は側頭葉に軽微な変化を認めるのみで、

 

ガドリニウム造影効果も乏しく、FLAIR像では軽度の脳溝造影効が観察されるのみです。

 

脳波では徐波を認めることが多いです。

 

合併症:よだれが顕著であるため、誤嚥性肺炎を併発するリスクがあります。

 

不整脈(重度伝導ブロック)の合併も多くみられます。

 

 

治療:卵巣奇形腫を伴う場合には卵巣奇形腫摘除が奏功します。

 

伴わない場合および摘除による効果に乏しい場合などでは免疫療法を行います。

 

ステロイドパルス療法を試みて無効な場合は、血漿交換・大量γグロブリン静注療法、

 

シクロフォスファミド静注療法が検討されます。

 

近年、リツキシマブが試みられています。

 

症候性てんかんを呈する場合、ジアゼパムは有効ですが、あくまで対症療法です。

 

カルバマゼピンなどの抗てんかん薬は無効である場合が多いです。

 

 

予後:加療により緩徐に回復し、社会復帰可能となりますが、

 

後遺障害(15%)、死亡例(7%)を認めます。

 

なお、速やかに診断して適切な加療を行わないと重症化し、

 

人工呼吸器管理となりやすいとされます。

運動の大切さを教わってからは、

 

水氣道以外にも、体を動かすことに臆さないようになっていきました。

 

ヨガとストレッチは、治療を受けてからはほとんど日課になっています。

 

今でも続けています。

 

身体に大きな負担が来ない程度の筋力を使う有酸素運動(スロートレーニング)も、

 

週に2回程度はするように心がけています。

 

 

「動きたくない」身体の苦痛を取り除くことは、じつは重要ではなくて、

 

動き「たくない」という心の面に気がついて、

 

心から身体全体へというケアをすることが大事なんだなと実感しています。

 

自己治癒力を高めることを目的にした施術を行う治療院でも、

 

身体へのアプローチで、内臓系を整えて、

 

そうやって自己治癒力や免疫力を上げるという考え方を学んでいます。

 

 

その観点からすると、水氣道やヨガは、

 

心の状態を鎮めて整えるのにも、とても役に立っていることが実感できます。

 

近頃はあまり焦らなくなりましたし、

 

何よりも「怒りが随分減ったな」と、自分でも驚いているほどです。

 

そして、焦りや怒りが少なくなると、

 

身体の緊張が目立って減ることもとても深く感じることができるようになりました。

 

(第20回、「曝露法」の話の続き)

 

緊張するような状況であっても、何度も繰り返されれば緊張の度合いは次第に軽減していき、

 

だんだんと緊張しなくなってきます。

 

これを「情動処理理論(emotional processing theory)」と呼びます。

 

 

さて、「曝露法」の実際ですが、アメリカの「Animal Planet」という番組があります。

 

そこで、動物恐怖症に悩む人たちがセラピストを介して

 

その恐怖症を克服するまでのドキュメンタリーが紹介されていました。

 

 

とりあげられている生き物は、犬、猫、鳥、昆虫、爬虫類などです。

 

この動画を見れば、「曝露法」がどういうものかが一目瞭然です。

 

(日本でこのような極端な曝露法を実際に行っている専門家は多くないようです)

 

 

私はごきぶりが大嫌いです。そんな動画を観たら、血の気が引いてしまいます。

 

 

ですから、自分が怖くない生き物についての動画を観ることをオススメします。

 

「Puppy Scares Man to Tears(子犬を怖がる大男)」などは観やすいと思います。

 

動画のリンク先を貼っておきます。

 

 

http://www.animalplanet.com/tv-shows/my-extreme-animal-phobia/videos/what-scares-animal-planet/

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

片頭痛に特有と言われる症状はそれから7年近く続きました。

 

 

幸い飯嶋先生にお会いしてから、対症療法ではない考え方があることを理解しました。

 

そこで痛みそのものを薬で緩和するという考え方をやめて、

 

ある時期に思い切って片頭痛薬も止めてしまいました。

 

2013年から通い始めたホリスティックな施術を行う治療院で、

 

身体からのアプローチで自己治癒力を高めるという考え方を学ぶに至って、

 

頭痛は劇的に減っています。

 

 

高円寺南診療所での鍼治療が、

 

じわじわと身体の不快感を減らしていくのが実感できました。

 

そして水氣道では、

 

身体が「動かない」のではなくて、どうやら身体が「動きたくない」と訴えている

 

らしいことを、自分なりに感じるようになりました。

 

「動きたくない」身体を抱えていた私は、水氣道を習うことで、

 

動いても不快感がない」運動があることを発見したように感じます。

 

 

線維筋痛症に伴う全身の強いこわばりを何とかしたくて、

 

診断を受ける前から妻にマッサージをしてもらったり、

 

自分なりにストレッチをしたり、

 

妻に教わって見よう見まねでヨガをしてみたり、いろいろと試みてはいました。

 

それで苦しさがうまくとれることはありませんでしたが、

 

時々、身体の一部分が少し心地よくなる感覚も味わっていました。