消化器・代謝内分泌内科 Vol.2

今月のテーマ「ウイルス性消化器疾患の最新医療」

 

 

<C型肝炎ウイルスに対する経口薬療法②>

 

 

C型肝炎ウイルスには複数のタイプがあります。

 

ゲノタイプ1、ゲノタイプ2といいますが、

 

それぞれに承認されている治療薬は異なり、使い分けが必要です。

 

 

DAAs治療開始およそ4週後にHCV⁻RNAが陰性化しますが、

 

治療中断による再燃を避けるため、12ないし24週続けます。

 

ただし、DAAsは単剤投与では耐性ウイルスが出現しやすいため、

 

複数の種類の併用療法が基本になります。

 

 

インターフェロンと併用することもありますが、インターフェロンなしで、

 

複数のDAAs併用によって治療することがトレンドになってきました。

 

インターフェロン治療とは異なり、代償性肝硬変においても慢性肝炎患者と同じくらい有効です。

 

 

残念ながら、非代償性肝硬変に対しては、いずれの薬剤も未承認です。