循環器・腎臓・血液内科 Vol.3

今月のテーマ「循環器疾患」

 

 

<心不全についての基礎知識>

 

 

心不全とは何らかの原因で心臓の機能が低下する疾患のことです。

 

 

心不全には心臓の右側の機能が低下する右心不全と、

 

心臓の左側の機能が低下する左心不全の2種類があり、

 

それぞれ症状と原因がことなります。

 

 

右心不全になると、心臓の右心室と呼ばれる部分の機能が低下し、静脈がうっ血します。

 

 

左心不全になると、心臓の左心室と呼ばれる部分の機能が低下し、

 

肺がうっ血し血液の拍出量が低下します。

 

 

また、両心不全になると、左右心不全の症状が同時に見られることがあります。

 

 

心不全には症状の持続期間によって慢性心不全と急性心不全の2つの種類があります。

 

 

慢性心不全は、「長期間にわたる心臓の機能の低下で、血液の流れが徐々に悪くなる状態」です。

 

 

急性心不全は、「慢性心不全がなんらかの原因で急激に悪化した状態もしくは、

 

急性心筋梗塞などの原因で突然心不全になった状態」です。

 

 

心不全の治療方法は慢性心不全か急性心不全かで治療方針が大きく異なります。