今月のテーマ「膠原病の最新医療」

 

 

<関節リウマチ①…米国・欧州リウマチ学会関節リウマチ分類基準(2010)>

 

これは2010年に米国リウマチ学会と欧州リウマチ学会が共同で作成した

 

関節リウマチの新しい分類基準です。

 

 

この基準を用いれば、発症から6週未満の症例でも関節リウマチの診断が可能です。

 

 

関節リウマチは、早期診断が特に重要な疾患の一つです。

 

 

それによって、より早く治療を開始することができます。

 

 

しかしながら、リウマチ診療で最も重要なポイントは

 

類似の症状を来す他の疾患との鑑別です。

 

 

特に、関節が腫れる他の病気の鑑別が必要になります。

 

 

以下が、米国・欧州リウマチ学会関節リウマチ分類基準(2010)の対象項目です。

 

1)罹患関節数(大小の関節)

 

2)血清学的検査(リウマチ因子、抗CCP抗体)

 

3)急性反応物質(CRP、血沈)

 

4)症状の持続期間(6週未満か以上か)

 

 

従来から、朝の手のこわばりの持続時間なども重視されてきましたが、

 

早期診断には適していないためか、分類基準には含まれていません。

 

 

関節リウマチに絞り込んだうえで、分類基準の点数化システムを活用します。

 

分類基準の項目の中に、6週間以上続く滑膜炎があります。

 

滑膜炎の診断には関節超音波検査が極めて重要です。

 

そこで高円寺南診療所でも関節超音波を積極的に活用しています。

今回は閑話休題。羽田空港にドクトル飯嶋を見送った時のお話です

 

 

ドクトルの臨床実験の罠に、マンマとはまり、

 

食べ過ぎて寝たのも束の間、翌朝は4時50分に出発でした。

 

 

30分前に目覚め、先生を起こすと、

 

『直前にお風呂に入りたい!』(時間あまり無いのに…)とのいつもながらの暴君の我儘。

 

 

その試練にも耐え、空港に無事到着。フランス同行のH教授とも合流。

 

 

発券の機械トラブルがありながらも、ドクトルをH教授にお任せし、

 

搭乗窓口までお見送り。

 

 

<ちなみにドクトルもH教授も座席はエコノミー。

 

一体この国は、どんな人がビジネスやファースト・クラスに乗るのだろうか・・・?>

 

 

ドクトルから解放され自由の身となったMr. NoGucci。

 

空港からの帰路。最終ステップは新宿~高円寺のシャトルバス。

 

意味不明の中国語と韓国語が飛び交う異次元の空間で、

 

ボンヤリ、ノンビリとお気楽な気分に浸りながら帰ってきました。

 

 

高円寺南診療所に到着。シメシメこれで暫くの間は極楽、極楽・・・

 

と完全にホットしたのもほんの束の間、ドキリ‼

 

な、なんと・・・「Drから預かった荷物が無い!」

 

 

自慢ではないが、これまで置き忘れの経験は無かったMr. NoGucciの頭の中は真っ白…

 

もともと空っぽに近い頭が、真空状態になりました。

 

 

普段の冷静さが戻ってくるまでには、しばらくの時間が必要でした。

 

 

ゆっくり、あわてず、思い出してみると、

 

『そういえば最後のバスは混み合っていたな。それで、何気なく荷物を網棚に置いたんだっけ。』

 

 

ようやくバス会社に連絡。

 

すぐに忘れ物が届いているのを確認。ほっとした Mr. No Gucci。

 

 

「お家に帰るまでが遠足です!」の警句の深い意味。

 

はじめて身にしみて理解できました。

 

 

忘れ物は新宿で受け取れました。

 

羽田まで取りにいくことになっていたら良いなしのネタだったのですが…

 

 

そこいらへんの成り行きの不徹底はMr. No Gucciの中途半端の反映というところで、

 

どうぞ、ご容赦を。

 

 

今週の体重:97.5㎏ → 96.9㎏

 

100㎏超で減量プログラム実践中の患者さんとの減量競争で次々と追い抜かれている始末。

 

身を削られる思いをした割にはあまり落ちず…

みなさんこんにちは。

 

先月末から公演本番3連チャン。

 

今やっと開放されたところです。

 

 

1公演1時間以上、その大半が伴奏。

 

実力第一級のアーティストとの共演を含め、

 

責任の重さがヒシヒシと両肩に懸かっておりました。

 

 

しかも、ほぼすべてが初めての曲。

 

なおかつ3公演とも全く違うプログラム。

 

そんなボリュームの大きさとバラエティーの広さの中で、

 

自分の限界が試されるチャレンジングな時間を経験していました。

 

 

実は、この佐々木。

 

この超多忙な時間の流れの中で、苦痛と苦悩すら伴う、

 

全く余裕の無い日々に翻弄されていたのでありました。

 

 

 

さて9月7日の第25回の音海聖楽コンサート。

 

これはフランス出張中の主宰、飯嶋さんから託された90分特別イベントでした。

 

そんな僕の苦悩を一気に忘れさせてくれる爽やかなコンサートになりました。

 

ソプラノの小松奈津子さん、ピアノの鈴木美穂さんの演奏も加わり、

 

一層華やかさを増し、スペシャルな舞台になりました。

 

 

音大生時代以来の久しぶりのピアノ連弾も楽しいものでした。

 

 

連弾のパートナーを組んだ鈴木美穂さん(第1水曜日先任ピアニスト)。

 

彼女とは、1年前、聖楽コンサートが発足したばかりの時に出会いました。

 

同郷(宮城県)で、なおかつ同窓(武蔵野音大)ということで意気投合。

 

そこから更に不思議な偶然の発見が重なってきています。

 

 

かつて地元で実は同じ先生についていたこと。

 

「でも、今まで互いに1度も会ったことないよね」と話をしていました。

 

 

ところが先月、実家に帰省中のできごとでした。

 

 

高校生時代に出演した門下コンサートのパンフレットを発見。

 

パンフレットを開いてみると16年前(1999年)の開催。

 

おや、なんということでしょう!

 

美穂さんの名前が載っているではありませんか!

 

当時は恐らく挨拶を交わす程度だったのでしょう。

 

その折に、すでに彼女をお見かけしていたはずなのですね。

 

 

僕が大事にしてきたコンサートのパンフレットの大多数は、

 

すでに母に処分されてしまっていたはずでした。

 

そんな中で、不思議なことに、これだけが残されていました。

 

とても不思議なご縁。

 

「奇跡」とはこうしたことなのですね・・・。

 

 

さらにそれからちょうど1週間後、

 

前回のコラム(佐々木のつぶやきVol.3)で紹介させていただいた金沢で吹奏楽コンクール。

 

実はその会場では、なんと美穂さんの旦那さんとお会いしたのでした。

 

 

美穂さんの御主人はこの業界では大変有名な方で、

 

お名前だけは存じていました。

 

初対面ですが、こちらから声をかけさせていただきました。

 

とても気さくに応じてくださいました。

 

 

さっそく彼の自撮りで友人と一緒に映った3ショットの写真。

 

これが後日、美穂さんをたいへん驚かせました。

 

座席が違っていたら、とてもお会いできてなかったでしょうね。

 

 

それ以外にも、今練習している曲が互いに重なっていたりするなど、

 

まあ世間は何と狭いものでしょう!

 

 

ともあれ、この祈念すべき節目である第25回聖楽コンサート。

 

沢山の方々においでいただき、感謝の想いで癒されました。

 

皆様本当にありがとうございました。

 

 

ということで今回のまとめは「世間の狭さは押入れのごとく」です。 

 

前回の続きです。

 

 

 

 

疲労度分類表を参考にして読んでください。

 

画像クリックでクッキリ表示

 

(ブラウザの戻るボタンで戻ります)

 

「蓄積疲労」に該当すると思います。

 

疲労度分類表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に調子が悪くなると

 

 

およげたいやきくん

 

 

わらべの「もしも明日が

 

 

と言う曲のイントロを聞くだけで、情けなくなって涙がこぼれます。

 

 

「およげたいやきくん」は幼稚園で覚えてきて

 

 

大きな声で歌ってたらしいですが、

 

 

「もしも明日が」なんてなんの思い入れもありません。

 

 

しかし、すっと脳細胞に入り込み涙腺崩壊です。

 

 

物悲しいメロディーなんですよね。

 

 

 

 

脳は、いつも何かしら情報を処理していて

 

 

完全に休むということがありません。

 

 

「蓄積疲労」の状態になると自罰的になります。

 

 

そうなることにより他のことを考えなくて済むのです。

 

 

したがって、情けなくなれそうな情報を何でも取り入れて、

 

 

情けなさに浸り自分の守っているのだと思います。

 

 

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

今月のテーマ <クリーゼ(危機)>

 

 

「副腎クリーゼ(急性副腎不全)②」

 

 

健康な人は、常に体の状態に合わせて適切にホルモンが分泌されています。

 

しかし、何らかの原因で、副腎皮質ホルモンの分泌が急激に不足するようになると、

 

急性副腎不全(副腎クリーゼ)の状態になります。

 

 

治療が遅れると、両側副腎の急激な機能低下により

 

ショックを主体とする生命を脅かす重篤な病態になります。

 

 

自覚症状としては、全身倦怠感、発熱、悪心(吐き気)・嘔吐など、

 

他覚所見としては、血圧低下、徐脈(脈拍数が低下)などが

 

特徴である低体液量性ショックを呈します。

 

 

血液検査では低血糖、低ナトリウム血症、高カリウム血症、高カルシウム血症などの

 

電解質(血液中のミネラル類などのイオン成分)異常がみられます。

 

 

また、副腎皮質ホルモンであるコルチゾンが低下するので、

 

その状態を是正しようとして副腎皮質刺激ホルモンが高値を示します。

 

 

糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの低下が原因となって低ナトリウム血症をきたします。

 

 

急性副腎不全(副腎クリーゼ)による低ナトリウム血症は

 

血漿浸透圧(濃度の低い溶液が、濃度の高い溶液へ移動させようとする血液の水圧)の低下を伴います。

 

 

しかし、急性副腎不全(副腎クリーゼ)は、細胞外液量(循環血液量)は正常と変わらず、

 

脱水も認めないので、臨床的に気づかれにくい可能性があります。

 

 

それでは、クリーゼのような重篤な危機に陥らないようにするには、どうしたらよいでしょうか。

 

 

それには、

 

まず、① 慢性の病気の存在自体が慢性のストレッサーとして

 

心身の調節系(自律神経系、ホルモン内分泌系、免疫系)のひずみを

 

生みだすことを知っておくこと。

 

 

次に、② 慢性的ストレッサーに気付き、放置しないこと。

 

 

さらに、③ 別のあらたな急性ストレッサーが加わることによって、

 

危機(クリーゼ)をもたらし、生命を脅かす、ということを理解しておくこと。

 

 

以上が必要だと思います。

 

 

治療はヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド剤)投与と輸液による電解質補正が重要です。

 

 

「ストレス」は曲者!?(その4)

 

 

私たちは毎日、仕事でもプライベートでも様々なストレッサーにさらされ続けています。

 

 

そこで参ってしまう人と参ってしまわない人の違い。

 

 

二つ目は、出来事の捉え方=認知のクセです。

 

ここで大切なことは、参ってしまう人はダメ、ということではないことです。

 

 

それはストレッサーとストレス反応との関係で判断すべきだからです。

 

 

ストレッサーとストレス反応との関係を詳細に検討しなければなりません。

 

 

自分に今、どのような出来事が起こり、どれだけのストレッサーが襲いかかっているか?

 

 

それを客観的に捉える視点が必要です。

 

 

誰でも大きな出来事(ストレッサー)が重なれば、それだけストレス反応も増大します。

 

 

逆に言えば、大きな出来事(ストレッサー)が重ならないようにすれば、

 

ストレス反応を軽減することも可能です。

 

 

ホームズ&レイの「ライフイベンツにおけるストレスの度合い」

 

というスケールがあります。

 

 

個々のライフイベントのストレッサーの大きさを数値化したものです。

 

 

今皆さんにかかっているストレスの量を客観的に把握することで、

 

「あぁ、実は私は今こんなにストレッサーがかかっていたのか、

 

疲れやすい(ストレス反応)わけだ」と気付くことができると思います。

 

気付くだけでも、気持ちが落ち着くことがあります。

 

 

ご興味があれば、一度測定してみてください。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

今月のテーマ <クリーゼ(危機)>

 

 

「副腎クリーゼ(急性副腎不全)①」

 

何らかの原因(ストレッサー)によって副腎皮質ホルモンの分泌が急激に不足する(第一次ストレス反応)と、

 

急性副腎不全(副腎クリーゼ)と呼ばれるショック状態(第二次ストレス反応)となります。

 

 

副腎の感染や出血、血栓、外傷、下垂体障害などがストレッサーとなり、

 

ストレス反応として副腎皮質ホルモンの急速な不足を生じるといったことがあります。

 

副腎皮質ホルモンの急激な不足だけでなく、相対的不足でも副腎クリーゼは起きます。

 

 

これはアジソン病(副腎皮質機能低下症)患者が強いストレッサーに晒されたときなどが代表的です。

 

副腎皮質ステロイド剤の長期大量内服患者が、急に薬の服用を中止した場合も起こることがあります。

 

 

つまり、副腎皮質ステロイド剤の急激な中止も生体にとっては

 

大きなストレッサーとなりうることを理解しておくことが重要です。

 

 

副腎皮質から分泌される副腎皮質ホルモンは、

 

糖分の代謝や水分・電解質(酸・塩基など)のバランスに関わり、

 

ストレッサーに対抗して体のはたらきを調節する重要なホルモンです。

 

 

それまで投与されていたステロイドの突然の中止や、

 

感染・敗血症、精神的なストレスとされるものは、すべてストレッサーとなり得ます。

 

 

こうしたストレッサーによるストレス反応として副腎クリーゼは発症することがあります。

水氣道1級(高等修錬生)『調血航法』先任者 加藤博文

 

 

何かといえば挫けやすく、ペースを乱しやすい私でもできたこと。

 

 

それは、水氣道と自分の可能性を信じて精進しつつ祈ること。

 

 

そして『1ト2ト・・・1ト2ト・・・』とリズムを刻むこと。

 

 

すると自然にプールへと足が向いていくのでした。

 

 

そうして中断の後も稽古を再開すると、想像していた以上に、容易に、

 

しかも、自然に、自分の生活や行動のリズムを取り戻すことができました。

 

 

最近では普段歩く時も、自転車を漕ぐ時も、

 

『1ト2ト・・・1ト2ト・・・』とリズミカルにすると、

 

自分自身に無理を強いずに、楽に前に進めることを実感しています。

 

 

最初にご紹介しておきたいキーワードがあります。

 

 

それは、「感能的律動性」「反復躍動性」です。

 

 

これらはまさに調血航法のエッセンスを含んだ運動と行動の様式だと考えます。

 

 

少し難しい言葉ですが、いずれ、少しずつ、わかりやすくご紹介いたしますので、

 

どうぞご安心ください。

 

今月のテーマ <クリーゼ(危機)>

 

 

「甲状腺クリーゼ」

 

 

甲状腺クリーゼとは、甲状腺中毒症が急激に進行した状態です。

 

 

甲状腺ホルモンが過剰に働き、複数の臓器が機能不全に陥るなど、

 

早急に対処しなければ生命を脅かす状態であります。

 

 

原因となる疾患はほとんどがバセドウ病です。

 

 

その他、感染症や放射線治療などによって引き起こされるケースもあります。

 

 

治療のポイントは、

 

①甲状腺ホルモンの作用を抑制、遮断すること、

 

②水やミネラルなどの電解質のバランスを是正することです。

 

 

 

今月のテーマ <クリーゼ(危機)>

 

「クリーゼを理解する②」

 

 

前回(昨日)は、クリーゼの引き金としてストレスが関与することを説明しました。

 

 

このストレスという言葉は、日常生活においても余りにも便利に使われ過ぎていて、

 

医学的に議論するうえで問題が生じやすいのが難点だと思います。

 

 

というのは、そもそもストレスとは、

 

何らかの刺激によって引き起こされる結果として

 

体の働きの歪(ひずみ)という反応を意味するのでストレス反応と表記した方がわかりやすいです。

 

 

これに対して、体の働きの歪(ひずみ)を引き起こす原因は

 

ストレッサーという言葉を用いて区別して用いると、因果関係が分かりやすくなると思います。

 

 

 つまり、ストレッサー(原因)⇒ ストレス反応(結果)という関係があるので、

 

ストレスという言葉が出てきたときには、その内容を吟味しないと混乱を生じます。

 

 

以上をまとめてみますと、

 

私たちの心身に悪影響を及ぼす様々なストレッサーは、

 

以下のようなストレス反応を引き起こします。

 

 

1)生命のコンディションの基礎を支えるホルモンに大きな影響を与えること。

 

2)ホルモンバランスの乱れ

 

(これ自体が、慢性的なストレッサーです)をさらに増幅してしまうことがあること。

 

3)その結果、生命が危険にさらされてしまうことがあること。

 

 

 

次回から代表的なクリーゼについて説明していきます。