プライマリケア・救急・心療内科Vol.1

今月のテーマ<救急医学①…一次救命処置(JRC蘇生ガイドライン2015)>

 

日本蘇生協議会(JRC)は、2015年に5年ぶりに蘇生ガイドラインを改訂しました。

 

 

◎2010年のガイドラインより、引き続き

 

「心停止と判断した場合は、救助者は気道確保、人工呼吸よりも胸骨圧迫から心肺蘇生を開始する」とされ、

 

質の高い胸骨圧迫が重視されています。

 

 

人工呼吸を2回行うための胸骨圧迫の中断時間は10秒以内です。

 

 

AEDが到着したら、速やかに電源を入れて、電極パッドを貼付します。

 

AEDの音声メッセージに従って、必要があればショックボタンを押します。

 

電気ショックを行った後は、直ちに胸骨圧迫を再開します。

 

 

一次救命処置の変更点

 

1)倒れている人を発見した場合、まず二次災害防止のため、周囲の安全を確認する。

 

2)死戦期呼吸は「呼吸なし」と判断し、速やかに胸骨圧迫を開始する。

 

3)胸骨圧迫の深さは5㎝以上で6㎝を超えない(胸骨圧迫の部位は胸骨の下半分)

 

4)1分間あたりの胸骨圧迫の回数は100~120回である。