循環器・腎臓・血液内科 Vol.5

今月のテーマ<循環器の特定内科診療>

 

 

「解離性大動脈瘤」

 

 

<症例報告>50代の男性。職場の検診の胸部レントゲンで異常陰影を指摘され来院。

 

自覚症状はない。

 

6か月前に背部痛のため整形外科を受診し、鎮痛剤を処方されたが改善せず。

 

 

聴診:第4肋間胸骨左縁に3/6度の拡張期雑音

 

 

胸部レントゲン写真読影:胸部大動脈瘤

 

 

高血圧のため降圧療法を開始しました。

 

手術目的で某大学の心臓血管外科に紹介しましたが、ご本人は手術を拒否されました。

 

その代り、ご本人は禁煙をはじめ減塩につとめ「水氣道」に参加して減量にも成功されました。

 

半年に1回ほど継続して通院し、やっと手術を受ける覚悟ができましたが、担当の外科医から、

 

手術しないで経過で行けそうだと保証されて、

 

喜んでおられました。その後、米国に移住されました。