(心理)認知行動療法  ストレスへの対処法-12

前回からのテーマである認知行動療法のもう一つの柱、「行動」に変化を与える方法、

 

すなわち「問題解決法」について具体的にお示しいたしましょう。

 

 

例えば、職場に怖くて苦手だなと思う上司がいたとしましょう。

 

「できればその上司とはやりとりしたくない。」

 

でも避けていると、ますます慣れずに苦手になってしまいます。

 

 

そこで、「逃げずにあえて上司と会話をする」というミッションを掲げます。

 

 

まず、成功するためにどんな準備をしたらいいのか、カウンセラーと作戦会議をします。

 

そこで、自分と上司との間に起こりうることを予測します。

 

そうすることで、その時、具体的にどう対処するのかを予め用意しておくのです。

 

 

もちろん失敗するかもしれません。

 

しかし、一度や二度の失敗でへこたれてはいけません。

 

これは「実験」だと思ってください。

 

「実験」してみることで検証することができます。

 

 

何事も試しに取り組んでみること、実行することこそ大事なことです。

 

たとえ失敗しても、そこから学ぶことはたくさんあります。

 

それを無駄にせず、次の機会に生かせばよいわけです。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子