循環器・腎臓・血液内科 Vol.3

今月のテーマ<循環器の特定内科診療> 

 

 

「急性心筋梗塞」Vol.3

 

 

残念ながら救命できなかった症例を2例ご紹介いたします。

 

 

症例3)76歳男性

 

「今朝、急に呼吸困難が出現した。呼吸困難を主訴に家族に連れられて来院した。

 

4日前に強い前胸部圧迫感が数時間持続した。」

 

最終診断:左室乳頭筋断裂による心原性ショック

 

 

症例4)55歳男性、患者の妻よりの報告

 

「登坂時の突然の胸痛を主訴に3日前に某病院に緊急入院しました。

 

集中治療室に収容され、内科的治療により胸痛は消失した。

 

しかし、今朝、診察中に突然意識が消失しました。」

 

 

担当医の見立て:心筋梗塞およびその後の心破裂

 

 

ドクトル飯嶋の記録:肥満でヘビースモーカー、

 

初診時の血圧160/110㎜Hgであるため、妻に伴われて来院されました。

 

ただちに禁煙を勧めたところ再診を拒否されました。

 

およそ一か月後、救急入院先の病院から奥様の電話をいただきました。

 

残念ながら、翌日お亡くなりになりました。