プライマリケア・救急・心療内科Vol.2

今月のテーマ<中毒の特定内科診療>

 

「環境薬物中毒」No.2

 

 

『高円寺南労働衛生コンサルタント事務所』所長のドクトル(毒取る)飯嶋は、

 

一般内科をベースに、アレルギー専門医でもあります。

 

 

その専門性が背景となって作業環境測定の勉強をしました。

 

 

アレルギーの原因は実にさまざまで、

 

診察室で診療しているだけでは気づきにくい環境アレルゲンや

 

職場環境の有害物質についての

 

分析原理に対する知識や技能が不可欠であると考えたからです。

 

 

作業環境測定士とは、厚生労働大臣の登録を受け、

 

指定作業場について作業環境測定の業務を行う者です。

 

 

具体的な業務内容は、『作業環境測定法』に基づいて

 

労働作業者の職場環境に存在する有害物質を調査するため、

 

調査計画(デザイン)、試料採取(サンプリング)、

 

分析(簡易測定および測定機器を用いる)を行い、

 

労働作業者の健康を守る専門家としての資格です。

 

 

作業環境測定士になるには、作業環境測定士試験(国家試験)に合格し、

 

かつ、厚生労働大臣等の指定する者が行う講習を修了しなければなりません。

 

 

作業環境測定士は作業環境測定士には第一種と第二種があります。

 

 

第一種作業環境測定士になるには、まず第二種試験に合格しなくてはなりません。

 

 

第二種作業環境測定士は、デザイン、サンプリング、

 

簡易測定器による基礎的分析ができます。

 

 

これに対して、第一種作業環境測定士は、全ての分析ができます。

 

 

ただし、鉱物性粉じん、放射性物質、特定化学物質、金属類、有機溶剤の

 

5つの専門領域に分かれていて、領域ごとの試験に合格しなければなりません。

 

 

ドクトル飯嶋は、鉱物性粉じん、放射性物質、特定化学物質、金属類、有機溶剤

 

すべての試験に合格することができました。

 

 

次回は、この資格を活かしたコンサルテーションの一例をご紹介いたします。