線維筋痛症は「慢性の全身の痛みで、原因不明の難病」とされています。

 

 

Q1. 実際はどうでしょうか? 

 

 

線維筋痛症の原因は、詳細な面談と検査により、有力なヒントが得られることがほとんどです。

 

また、悪化因子と改善因子が明らかになることにより、適切な手当を施すことによって、

 

家族が見違えるほど元気になっていくことは、決して驚くべきことではありません。

 

 

Q2.線維筋痛症は医師にも理解されずつらい思いをしてきました。

 

治らない病気とされがちなのはなぜですか?

 

 

その原因は、現代の通常の医療制度(縦割り細分化しがちな保険医療制度)

 

にこそあるのではないかと考えています。

 

 

Q3.それでは、どうしたらよいのですか?

 

高円寺南診療所では、独自の診療体系である

 

東西の医療の壁を超越したグローバルな統合医療

 

Global Integrative Medicine (GIM)に基づいて

 

線維筋痛症の患者の皆様をサポートしています。

 

 

希望をもって、自分の幸福な将来のため

 

建設的なプランを一緒に作成することからはじめてみませんか?

 

 

註:Global Integrative Medicine (GIM)の詳細な説明については、

 

Englishのボタンをクリックしていただければ、英文での解説をお読みいただけます。

 

 

予約が必要ですので、メールでお問い合わせ下さい。

 

メール こちらをクリックすると「お問い合わせ」のページが開きます

 

受付担当:事務次長 野口 将成

 

「言葉は神、人体は楽器、声楽は聖楽」

 

そして声楽を学び表現するという活動は、

 

まさに心身医学の研究活動と不即不離の関係にあります。

 

 

その意味でも、発声法や声楽理論書・技術書は、

 

心身医学の研究と実践に不可欠だと考えています。

 

そこで、これまで私が接してきた書籍、

 

今後、読んでみたい課題図書等をご紹介したいと思います。

 

 

 

マヌエル・ガルシア 2世 Manuel García “Hints on Singing”

 

(1805‐1906)スペイン人・英語

 

 

喉頭鏡の発明により、

 

反射鏡ではなく直接声帯を観察することに成功した声楽家兼教育者。

 

山内すみえ女史の翻訳が「ベルカント唱法のヒントー巨匠が教える実践法」

 

というタイトルでシンフォニアという出版社から出されています。

 

 

書籍というものは、読み易さが大切だということを学びました。

 

書かれている内容をしっかり読むと、

 

とても素晴らしいのですが、読み続けるには努力を要します。

 

 

この翻訳書の活字の組み方や掲載されている楽譜は、

 

必ずしも読譜し易いとは言えません。

 

 

ページ数削減のために行間のスペースを惜しむと、読みにくい本になり、

 

結局、本体も安売りすることになりかねなく、実にもったいないことです。

 

 

次にご紹介する感動的なリリー・レーマンより、

 

さらに古い人なので、腰を据えて読み直そうと考えているところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回の続きです。

 

 

まず、「心臓がドキドキして、気分も行動も落ち着かなく」なりました。

 

 

まるで短距離走をしているかのようでした。

 

 

 

つぎに、「胃が重く、食欲が低下」しました。

 

さらに、「常に口が乾いていて、気持ち悪い。唾液が出ない。口が貼りつきました。」

 

そのせいなのか、「食べ物の味が全く感じられない」のです。

 

 

特に『米がまずい!』

 

 

「砂を噛む」という表現があります。

 

砂って、きっとこんな味がするに違いないと思いました。

 

 

それまで私は、おいしいお米を主食とし、

 

当たり前のように毎日味わうことができる、ごくふつうの日本人でした。

 

『米がまずい!』

 

この突然の変化は、そんな私にとって想像を絶するほどの大ショックでした。

 

 

 

すべてにおいて悲観的になり、自分を責めるようになっていくのでした。

 

 

些細なことにさえ涙が止まらなくなってしまうのでした。

 

 

不思議なもので、いったん泣いてしまうと身も心も落ち着きます。

 

 

 

ただし、その救いも、ほんの束の間にすぎませんでした。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

前回は「自動思考(認知のクセ)に気づくヒント」のお話でした。

 

カウンセリングでは、自動思考に気づくためのワークをくり返します。

 

すると、ご自身の思い込み・決めつけパターンが見えてきます。

 

そこで、「この考え方では辛いままだな」と問題意識が芽生えてきます。

 

これだけでもある程度の効果が期待できます。

 

 

ただし、自動思考の暴走にブレーキをかけるためには、

 

自動思考に代わる新たな思考を生み出す必要もあります。

 

 

認知行動療法の中には多くの手法があります。

 

今回はその一つである「認知再構成法」をご紹介いたします。

 

 

この方法は、自分を辛くしている元の自動思考をあらゆる角度から検討します。

 

そして、辛くない方へ向かえるよう、新たな思考を考え出します。

 

 

さらに、元の自動思考が出てくるたびに、新たな思考をくり返し思い浮かべます。

 

この手順に使い慣れていく=自然に新たな思考が思い浮かぶように練習を積み重ねます。

 

 

例えば、店員がそっけなかったときに

 

「私が何かしたのかな(自動思考)」

 

と悲しい思いをしたとしましょう。

 

 

元の自動思考を検討するには、

 

(※)「私が何かした」わけではない理由は?

 

    「私が何かしたのかな」を信じるメリットは? 

 

とご自身に聞いてみて下さい。

 

 

もし、この例のような反証やメリットを考えたこともない方は、

 

思考を広げるチャンスです。

 

 

ぜひ、この例を参考にされて上のような質問に答えてみて下さい。

 

 

物事のとらえ方は一つではなく、無数に存在します。

 

一人ではなかなか良いアイデアが浮かばないかもしれません。

 

 

カウンセリングでカウンセラーと一緒に取り組むことの長所。

 

それは、カウンセラーがその人に合わせたガイドができることです。

 

 

そうして、①『自動思考』に気づけたり、

 

②『より良い新たな思考』を生み出せたり、

 

つまり、新しい気づきや思考法を育むことができることだろうと思います。

 

 

※伊藤絵美先生の著書、

 

「ケアする人も楽になる認知行動療法入門」

 

を参考にさせていただきました。

 

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

今月のテーマ<中毒の特定内科診療>

 

「環境薬物中毒」No.5

 

 

「花粉症と喘息の薬をだしてください」とのことで来院された若い男性。

 

これまで大きな病気にかかったことはなく、

 

ご家族にもアレルギー体質の方はいないとのことでした。

 

 

最初は、鼻炎合併喘息を疑いましたが、

 

実は花粉症でもなく気管支喘息でもありませんでした。

 

 

それに気づいた切っ掛けは、彼が転職してからの職場環境が、

 

以前の職場環境(不動産の営業職)と激変したこと、

 

取り扱っている物質について具体的に注意を向けることができたからです。

 

 

発作性呼吸困難をきたすような明らかな原因が不明であり、

 

何らかの環境物質に暴露したことに関連して

 

症状が出現した可能性について検討してみました。

 

 

彼が業務上で取り扱っている材料はウレタンフォームの材質とのことでした。

 

ウレタンフォームは、ポリウレタン樹脂で、その樹脂の原料は

 

ジイソシアネートという刺激性のある物質です。

 

目の粘膜や気道粘膜刺激症状や喘息様症状を起こすことで知られています。

 

高濃度の吸入により、肺炎や肺水腫を来します。

 

 

低濃度の暴露では、約半年から1年ほどで、

 

喘息様発作を起こすものが表れ始めるので、

 

職業性喘息を起こす代表的な物質の一つとされています。

 

 

発症の状況から、ジイソシアネートの低濃度長期暴露が疑われました。

 

 

この若い男性の症状である鼻炎は花粉症によるものではなく、

 

また咳も喘息様発作を伴い、職業性喘息とされますが、

 

一般の喘息とは区別されなければなりません。

 

 

その旨をご本人に説明し、産業医宛の情報提供書をお渡ししたところ、

 

後日、職場の衛生管理者とともに来院されました。

 

 

取り扱っていた物質は、トルエンジイソシアネートで、

 

軟質ポリウレタンフォームの原料として使用していたことが再確認されました。

 

コーティングやエラストマーという製品を製造しているとのことでした。

 

 

本人は、ウレタン発砲作業現場から離れて、

 

営業事務担当の部署に配置転換することによって、

 

以前の症状は全く出現しなくなったそうです。

今月のテーマ<中毒の特定内科診療>

 

「環境薬物中毒」No.4

 

 

20代男性。3ヶ月前から鼻汁と咳とがあり、

 

「花粉症と喘息の薬をだしてください」とのことで来院。

 

1ヶ月前に、帰宅後に呼吸困難が出現したため、

 

夜間救急外来を受診したところ、気管支ぜんそく発作と診断され、

 

点滴と吸入を受けて返されたということでした。

 

 

また、鼻汁のため近所の耳鼻咽喉科を受診したところ

 

スギ花粉症と診断され通院していたが、

 

秋以降も症状が軽快せず、

 

「ブタクサの花粉症も合併しているのではないか」

 

とのことで検査予定であるとのことでした。

 

 

職業歴をお尋ねすると、

 

1年前から強化プラスチック製製品の製造会社で

 

ウレタンフォーム発砲作業に従事しているとのことでした。

 

 

鼻汁や咳が同時に出現した場合、

 

耳鼻咽喉科や呼吸器内科を受診することがあると思います。

 

ただ、その場合は、両方の診断と治療内容がうまくかみ合っていないと困ります。

 

アレルギー専門医の間では

 

「ワンエアウェイ・ワンディジーズ」(同じ気道上の一つの病気)

 

が合言葉になっています。

 

 

ただし、このことは、アレルギーを考えるうえで、とても大切な立場です。

 

 

鼻汁は鼻粘膜、咳は下気道粘膜の刺激症状と理解することができるからです。

 

 

もっとも、気道粘膜刺激症状の原因がすべてアレルギーかというとそうではありません。

 

 

いずれにせよ、粘膜刺激症状をもたらす物質を推理していくことが重要です。

ドクトル飯嶋の「認定痛風医試験」受験顛末記 (その5:最終回)

 

<前号から、すでに一週間たっているので全体を要約します。>

 

 

ドクトル飯嶋は「認定痛風医試験」を受験しましたが、

 

今年度のたった一人の受験生でした。

 

 

結果は辛うじて「合格」でしたが、芳しいできではありませんでした。

 

 

しかし、ドクトル飯嶋は合否結果よりも、

 

最新の専門知識の再整理のための絶好のチャンスと考えました。

 

 

そこで受験した問題を詳細に検討したところ、

 

医学の進歩の急速なることを知ると同時に、

 

どうしても納得できない不適切問題を発見して、

 

試験委員長宛に6月24日に報告書を提出しました。

 

 

 

すると早くも4日後の6月28日に試験委員長の藤森教授から

 

懇切丁寧なお返事をいただき恐縮した次第です。

 

 

 

飯嶋正広 先生

 

先日は認定医試験受験ご苦労様でした。

 

また、試験問題の詳細なご検討ありがとうございました。

 

 

先生のご指摘通り、問24はbとcいずれも正解肢でした。

 

X2形式で出題すべき問題でした。

 

 

出題に際しましては痛風医認定資格制度委員会で十分検討しておりますが、

 

このような事態になってしまい、申し訳ございませんでした。

 

 

問24は不適切問題として削除し、先生の点数を39/59=66点と訂正したいと思います。

 

 

今後、このようなことが起こらないように

 

問題の作成、検討には今一層注意を傾けていく所存です。

 

 

また、ガイドライン作成についてお寄せいただきました貴重なご意見を

 

第3版ガイドライン作成委員長の久留一郎先生に送らせていただきます。

 

 

先生の益々のご活躍を祈念申し上げます。

 

 

藤森 新( Shin Fujimori )

 

 

 

還暦近くになって、試験の点数にこだわる訳ではありません。

 

しかし、ドクトル飯嶋はなぜか3分の2にこだわりがあります。

 

66点が認められたとしても、3分の2には届きません。

 

神様にも藤森教授にも、「マダマダですね。」

 

と言われているような気がしてならないドクトル飯嶋なのであります。

 

優秀な人は判断力にすぐれ仕事も迅速、かつ親切で謙虚な方が多いものです。

 

頭が下がります。

「環境薬物中毒」No.3

 

今月のテーマ<中毒の特定内科診療>

 

 

労働衛生コンサルタントや作業環境測定士にとって

 

医師資格は必須ではありませんが、

 

医師がこれらの専門業務を兼ねることによって、

 

より抜本的で具体的な有効策を提案することができるのは確かだと思います。

 

 

第一種作業環境測定士として

 

金属類、有機溶剤の専門性を駆使した

 

コンサルテーションの一例をお示ししましょう。

 

 

以下は鉛やトルエンなどの有機溶剤を取扱う

 

作業者を雇用しているある事業所の新任の産業医からのご相談です。

 

 

「従業員の一般健康診断と特殊健康診断とを実施しました。

 

有機溶剤取扱い作業者に対してのみ、

 

前夜からのアルコール飲料、栄養ドリンクおよび清涼飲料水の摂取を禁止し、

 

従業員全員に対して当日の朝食摂取を許可しました。

 

 

休日明けの午前中、作業開始前に、血液と尿を採取しました。

 

 

しかし、検体採取時期が適切でない検査項目があることを当局から指摘されました。

 

 

また、従業員や事業所の担当責任者から、アルコールはわかるが、

 

なぜ、栄養ドリンクおよび清涼飲料水まで制限しなければならないのかと、

 

質問を受けて答えられず困っています。

 

 

前任の産業医が残してくれたマニュアル通りに実施したのですが、

 

私も理由がわかりません。

 

 

今後は、どのようなことに注意して職場健診をしたらよいか、ご指導ください。」

 

 

 

労働衛生コンサルタント・第一種作業環境測定士ドクトル飯嶋の回答:

 

 

ご連絡ありがとうございます。

 

ご相談内容の中で、もっとも重要なポイントは、

 

有機溶剤中毒の診断に関する事項です。

 

 

その理由は、有機溶剤中毒の診断に用いる尿の採取時期は、

 

尿中の有機溶剤の代謝物濃度が最も高値を示す時期とすべきとされているからです。

 

 

尿中馬尿酸を測定されていますが、

 

お取扱いの有機溶剤の主成分がトルエンであることから、

 

適切な指標です。

 

ただし上記の理由により、作業開始前ではなく、

 

作業終了時の尿を検体として用いるのが適切でした。

 

 

尿検査による尿中馬尿酸については、

 

トルエン取扱い業務を連続して3日以上行った作業\終了時に

 

採尿して再検することが必要です。

 

 

これに対して、鉛中毒の診断に用いる血液や尿の採取時期は、

 

当該作業に従事している時期であれば、

 

原則的にいつでも良いからです。

 

 

血中鉛を測定されていますが、

 

これは鉛の暴露の指標として十分な条件を満たしていますから、

 

次回まで再検する必要はありません。

 

 

飲食物摂取制限などは事業場の責任者等に、

 

事前にその理由をわかりやすく説明しておかれると、

 

事業従事者の協力が得られやすくなると思います。

 

 

次回からは、清涼飲料水の他、

 

イチゴやスモモなどのフルーツの摂取も制限してください。

 

 

その理由は、安息香酸を含有するイチゴ、スモモなどの果実摂取や

 

清涼飲料水等を摂取すると、

 

尿中に排出される馬尿酸の量が変動するからです。

 

 

以上、よろしくお願いいたします。

 

 

労働衛生コンサルタント・第一種作業環境測定士 医学博士 飯嶋正広   

病的な水である(広義の)痰飲(たんいん)について説明を続けていきます。

 

 

(広義の)痰飲(たんいん)は4種類あり四飲と呼びますが、

 

前回までの(狭義の)痰飲、懸飲に引き続き、

 

今回は溢飲(いついん)について解説します。

 

 

<溢飲>は、体が重だるくなり、発汗作用が低下する状態です。

 

これは脾氣虚のため直接的に脾の運化作用が失調し、

 

間接的に肺の宣散作用が失調するために生じるものです。

 

 

これは、少し難しいので、段階を追って説明します。

 

 

まず脾の運化作用とは何か、です。

 

これは胃腸で消化された飲食物を、

 

氣 ( エネルギー)や、血に変えて心肺へ送り、

 

そこからから全身に運搬される一連の働きです。

 

 

飲食物は胃腸で消化されているにもかかわらず、

 

全身の組織や細胞に有効に行きわたらないため栄養源として代謝されない状態が、

 

脾の運化作用の失調です。

 

 

これは脾のエネルギー不足が原因と考えられるので、脾気虚と呼ぶのです。

 

 

脾気虚は、いわば「腑抜け(ふぬけ)」の状態で、

 

姿勢が悪く、息が浅く、気力・体力が乏しい状態です。

 

 

それは、姿勢保持・呼吸・運動のすべてに筋肉(特に骨格筋)が関与するのですが、

 

骨格筋の鍛錬不足で貧弱だと、

 

容易に脾気虚、つまり、「腑抜け」になってしまうのです。

 

 

 

次に肺の宣散作用とは何か、です。

 

これは呼気(吐き出す息)の気化作用を通じて

 

濁気(二酸化炭素や揮発性酸)を体外に排出することです。

 

 

息を吐くことはとても大切なのですが、

 

息を吐く働きは、息を吐き出す筋肉(呼気筋)の仕事です。

 

 

呼気筋の主役は腹壁筋群(腹筋)で、内肋間筋もある程度役割を果たします。

 

 

また、胸筋は肩が固定されていないと働きません。

 

 

安静時には呼気は受動的ですが、

 

運動時には吸気筋である横隔膜の運動の補助をします。

 

 

こうして、<溢飲>が脾氣虚のため直接的に脾の運化作用が失調し、

 

間接的に肺の宣散作用が失調するために生じる理由が説明できます。

 

 

骨格筋の鍛錬不足で説明ができます。

 

骨格筋が脆弱だと、四肢の筋肉は第二の心臓と呼ばれることもありますが、

 

筋肉が発達して活発な機能を発揮していれば、

 

特に静脈の血流が滞ることなく心臓へと灌流し、

 

それが腎臓や全身の皮下組織に及んで、排尿や発汗を促すことができます。

 

 

それが失調すると、体内の水をさばくことができなくなるため、

 

発汗作用が低下し、体が重だるくなります。

 

 

e

対処法は、①正しい姿勢の保持、②正しい呼吸の維持、③正しい歩行の継続です。

 

 

これらを可能とする基本的な前提条件は骨格筋の量と質と機能です。

 

①正しい姿勢が保持できないと、②正しい呼吸の維持ができなくなります。

 

 

また、①正しい姿勢、と②正しい呼吸、によって

 

③正しい歩行の継続が可能となります。

 

 

水氣道においては、

 

親水三航法で①、②、③の基本に立ち戻り、

 

準備体操<イキイキ体操>で主に①と②を強化し、

 

標準五航法で①、②、③をさらに強化したうえで、

 

さらに高度な④上下肢の協調運動機能を訓練しています。

 

各種の応用航法、理氣航法、調血航法、活水航法および経絡航法は、

 

上記の全体共通のトレーニングをさらに専門的に補強・充実させる目的でおこなています。

 

本日のトピックスである<溢飲>タイプの方は、

 

水中にいるだけで、何もしなくても効果が得られます。

 

自覚できなくても発汗が促進され、利尿効果も生じるため、

 

特に下半身の水腫(むくみ)が改善し、

 

身体全体の重だるさは訓練早期に解消されることが多いです。

 

 

最終的には活水航法で鍛錬しますが、

 

筋肉が脆弱な方は調血航法、

 

それ以前に吐く息が浅い方は理氣航法から始めることが賢明です。

食物アレルギーの原因となるアレルゲンは、自然・加工を問わず、

 

また植物性・動物性を問わず、あらゆる食品に存在します。

 

 

発症は、圧倒的に乳幼児に多いですが、

 

小児に限られている訳ではありません。

 

 

成長と共に消化管の消化・吸収機能が向上して、あるいは治療により、

 

アレルギーを引き起こす食品に対する耐性が獲得されることがあります。

 

その場合は、原因食品を障害にわたり除去する必要はありません。

 

 

東京都の食品安全情報サイト、

 

東京都福祉保健局の「食品衛生の窓」をご紹介いたします。

 

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/hyouji/allergy_tokutei.html

 

 

そこで、次のクイズにチャレンジしてみてください。

 

 

問題:食物アレルギーに関する記述である。

 

正しいのはどれか。

 

1)発症は、小児に限られている。

 

2)原因となる食品は、生涯にわたり除去しなければならない。

 

3)原因となる食品は、動物性食品に限定されている。

 

4)鶏卵アレルギーの場合でも、卵白の加工食品は使用できる。

 

5)小麦は、「特定原材料名表示」の中でアレルゲン表示が義務化されている。

 

 

ヒントは、「特定原材料名表示」です。

 

正解は 5)です。

 

いかがでしたか、この問題の出典は、平成16年度の管理栄養士国家試験問題です。