認知のクセと言っても、

 

それは具体的にどういうこと?

 

と思われるかもしれません。

 

 

第1回では「人によって異なる物事の捉え方のパターン=認知のクセ」

 

と説明しました。

 

 

この「パターン」をつかむためには、

 

何らかの型に当てはめてみると分かりやすくなります。

 

 

今日はその型、

 

つまり「認知行動療法が基本とするモデル」について

 

理解して頂きたいと思います。

 

 

 

下を見てください。これがその基本モデルです。

 

 

            <私の中で起こっていること>

 

出来事、相手  ⇔ 「認知」  ― 「感情」

               |   ×       |

             「身体反応」 ― 「行動」

 

                            

 

このモデルを使って何をするのかというと、

 

何かの出来事を受けて、

 

「私の中で起こっていること」を図のように

 

「認知」「感情」「身体反応」「行動」に分解して

 

理解しようとするのです。

 

 

 

それぞれの要素は影響しあっていますが、

 

出発点は「認知」であり、

 

その結果として「感情」「身体反応」「行動」が起こると考えます。

 

 

結果は物事の捉え方次第、言いかえれば、

 

この「認知」をうまく工夫できるようになれば、

 

そしてさらに行動が伴えば、

 

今まで苦手としていた場面/相手に出くわしても、

 

良い結果を生み出せるようになります。

 

 

ストレスフルだった出来事が

 

ストレスフルでなくなるということです。

 

 

今日はこのへんで。

 

次回はわかりやすい例を用いて説明したいと思います。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

医師の目からみた内科医の群像 その1

 

 

「最近の医者どもは週末になると患者そっちのけで遊びまわっている」

 

とご不満の方に一言。

 

 

私自身は、幸いそのような場面にまだ遭遇していませんが、

 

『あら、素晴らしい一流のお声をお持ちですこと、

 

本業(=医業)の方もご精進なさってくださいませ』

 

というお言葉を、

 

国際コンクールの入賞者記念コンサートの会場で賜ったことがございます。

 

 

その言葉の主との交流はそれまでなく、

 

他の出演者(音大声楽科出身のソプラノ)の方のお母上でした。

 

 

私は政治家ではありませんが、

 

『ご声援ご支援ありがとうございます。引き続き精進させていただきます。』

 

と答えたことを思い出します。

 

 

平均的な内科医は空き時間に相当な勉強を

 

地道に続けているものです。

 

 

『内科医は何でも知っているが何もできない、

 

外科医は何も知らないが何でもやってしまう、

 

病理医は何でも知っていて何でもやれる、

 

ただし、すべて遅すぎた』

 

などという冗談があります。

 

 

とくに守備範囲の広い内科医にとって

 

知識の維持は生涯をかけて継続しなければならない

 

大事業であることは間違いないでしょう。

 

 

内科医にとっての生涯学習は、

 

八百屋さんや魚屋さんが市場や河岸に足繁く通うのと同じ、

 

もしくは、それ以上に大切なことだからです。

 

 

 

わたしも、普通の内科医の一人として、

 

このところ週末の日曜日といえば、

 

内科などのお勉強に出向いていました。

 

 

 

平成28年度 日本内科学会生涯教育講演会

 

Aセッション

(消化器、内分泌・代謝、神経、アレルギー・膠原病、内科一般)

 

5月22日は東京国際フォーラム

 

 

B セッション

(循環器、腎臓、呼吸器、血液、感染症、プライマリ・ケア)

 

5月29日は大阪国際会議場

 

いずれも9:25より15:35まで

 

 

大会場であるにもかかわらず、全員は座り切れず、

 

立ち見で頑張っている方もおいででした。

 

 

若手からかなりのご高齢の先生まで、

 

皆さん、実に熱心に聴講され、

 

かつ活発な質疑応答がなされます。

 

 

新幹線のお蔭で、大阪までは日帰りが可能なので助かりました。

 

 

次回は、そこで見たこと、気づいたこと、

 

観察して考えたことをご報告します。

 

<2>氣病(氣の失調)の分類別対処法

 

気虚に対して、補氣すなわち氣を補い充実させます。これが補氣法です。

 

 

気鬱に対して、氣の流れをスムーズにします。これが理氣法です。

 

 

理氣航法」が水氣道による理氣の方術です。

 

 

氣逆に対して、氣の流れの方向を正常な方向へ戻します。これが安神法です。

 

 

 

安神航法」(未公開)が水氣道による安神の方術です。

 

ただし、この方術を体得するためにはしっかりと

 

理氣航法」の稽古を続けたうえで、

 

自律航法」を習得することが必要です。根気を必要としますので、焦らないことが肝心です。

 

 

最初は、理氣航法をしっかりと自分のものにすることを目標にしてください。

 

 

水氣道の稽古に参加したいのに、参加できない方には「補氣法」を用います。

 

 

<3>水氣道の「理氣法」と「補氣法」たとえば胸焼け(逆流性食道炎)、

 

げっぷなどの症状が出やすい方、このような方は、

 

初期には過活動傾向になりエネルギー消費が過剰になります。

 

そこで氣力そのものが欠乏し不足している人、

 

つまり、気虚(キキョ)の人には、理氣の前に「補氣」を行います。

 

ですから理氣航法の指導者は、

 

支援員のうちに、補氣の技を研修しておかなければなりません。

 

ただし、日頃の水氣道の稽古で補氣航法なるものを行わないのは、

 

親水三航法とイキイキ体操(準備体操)に補氣効果があるからです。

 

稽古に参加できるまでの人は、

 

稽古に必要なだけの最小限度の氣には満たされているはずだからです。

 

 

しかし、これが長期化するとエネルギーが消耗し、

 

枯渇して氣虚(キキョに陥るので、早い段階での見極めが肝心です。

 

パニック障害、広場恐怖の方、不安に襲われやすく、いつも緊張し、睡眠の質が低下しているような方、

 

理氣法とは、一定の気力がある人で、

 

気鬱氣逆の傾向にある人向けの基本的な調整法です。

 

そのうち氣逆タイプの方には注意が必要です。