(心理)認知行動療法 ストレスへの対処法-5

前回の答えは「怖がらず、興味を持った。」でした。

 

 

赤ちゃんは「イヌ」より

 

「ライオンのぬいぐるみ」に近いと認知したのでしょうね。

 

 

しかし、イヌが怖い大人の場合、話は違うでしょう。

 

タテガミをつけても「イヌはイヌ」、

 

このイヌを見てやっぱり逃げ出すでしょう。

 

 

 

このように出来事や相手に対して、「カワイイ」とか「危ない」とか、

 

絶えず浮かんでは消える思考を、「自動思考」と呼びます。

 

平たく言うと、認知行動療法では、

 

この自動思考が悪さをして、ネガティブな感情を生むので、

 

もっと良い結果を生むような新たな思考を考え出して

 

身につけようというのです。

 

 

 

また自動思考を生み出す元になっているのは「信念」です。

 

信念とは、今まで生きてきて、経験の積み重ねによってできた、

 

あるいは印象の強い出来事によって根付いたものです。

 

 

例えば、イヌが怖い大人は、

 

これまで何回か、あるいは子どもの頃に

 

すごく、イヌで怖い思いをしてきたのでしょう。

 

ですから、どのイヌを見ても、

 

瞬時に「危ない、怖い」と自動思考が湧くのです。

 

 

 

今日は少し固いお話でした。次回はゆるくいこうと思います。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子