(鍼灸)疲労度分類と自律神経2

今日は、脳の情報処理の3つの原則をお伝えします。

 

疲労度分類を理解する上でお役立てください。

 

脳の情報処理は3つの原則で成り立っています。

それは、

1.空白の原則

2.焦点化の原則

3.快・不快(痛み)の原則

です。

 

それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

1.空白の原則

脳は物事が分からない状態を嫌います。

その答えが埋まるまで無意識に疑問を埋めようとします。

 

2.焦点化の原則

脳は2つ以上のことを捉えることは出来ません。

見たいものしか捉えられません。

 

3.快・不快(痛み)の原則

脳は「快」につながるような思考や行動をとるときと、

「不快(痛み)」を避けようとする行動をとるときに最大限に働きます。

 

つまり、人は見たいもの、信じたいもの、

それだけしか見えなくなるということです。

 

よく分からない人は、次の実験をしてみてください。

1.深呼吸を3回してみましょう。

2.目を閉じて頭の中で「赤いものはないかな」と3回唱えてください。

3.のんびり散歩をしてみてください。

 

いつもと同じ風景なのに赤いものが目につきませんか?

これは「赤いもの」を無意識に探してしまい (空白の原則)、

焦点が合うからです (焦点化の原則)。

 

いわば、脳に「空の箱」ができて(空白の原則)、

それに見合う情報がその箱に入る(焦点化の原則)というイメージです。

 

第1印象が大切なのもこのことからわかります。

「良い人そうだな」という箱を相手の脳に作ることができないと、

良い印象を持ってもらえなくなるのです。

 

3.の快・不快(痛み)の原則については、

疲労度分類表(高円寺南診療所版)

を説明させていただくときに詳しくお話しします。

 

参考文献:「NLPの基本が分かる本」 山崎啓支(やまざき ひろし)著書

 

次回は疲労度分類表を活用しながら、

交感神経が働き続けることによる弊害を見ていくことにします。

  

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭