【号外】フジコ・ヘミングの共演者たちと

これは6月5日のこと、

 

仙台の学会の帰りの新幹線でのできごとです。

 

 

鬱蒼とした竹林の中に紛れ込んだかと思いきや、

 

それは上背の高い男女の一団でした。

 

 

一瞬、ずいぶん訛った英語だなと思いましたが、

 

それでも会話の内容より、

 

活き活きとした言葉の流れの音楽性に、

 

しばし感心しておりました。

 

 

ドイツ語だったのです。

 

 

ドイツ語に気づいたのはよいのですが、

 

敢えて聞き耳を立てるのも悪趣味です。

 

そこで私は、最近進歩の激しい、『血液学』と、

 

の勉強を再開することにしました。

 

 

すると、やや年配の日本人らしき男性が表れて、

 

やおら通路を塞ぎました。

 

 

何やら彼らと打ち合わせを始めるではありませんか。

 

彼はドイツ語に堪能らしいのですが、

 

私にも聞き取りやすい短いドイツ語で対応していました。

 

 

そこで彼らは皆、楽器を携えていることに気づきました。

 

 

東京駅で下車する際の通路で、その日本人ガイドと思しき男性に

 

『皆様はドイツからいらした音楽家でいらっしゃいますか?』

 

と尋ねてみました。

 

 

すると、彼は『フジコ・ヘミングと共演する弦楽カルテットのメンバーです。』

 

と衒うことなく答えてくれるのでした。

 

 

続いてホームに降り立ち、

 

『初日はいつですか』と質問を続けると、

 

『初日はとうに終わり、函館と八戸でのコンサートを済ませ、

 

これから、取手と板橋でします。

 

チケットは完売して、今からでは買えません。』

 

とのことでした。

 

 

診療所にもどり、

 

さっそくフジコ・ヘミングの公式HP(http://fuzjko.net/)を検索してみました。

 

 

すると、確かに出ていました。

 

 

6月6日[東京] 板橋区立文化会館

 

 

2016.6.6(月) 東京 ※共演 ハイドン・カルテット

 

会場:板橋区立文化会館(大ホール) 開場18:00 

 

開演18:30 お問合せ:サンライズプロモーション東京

 

 

彼のドイツ語を話す音楽家の皆さんは、

 

ハイドン・カルテットのメンバーだったことが確認できました。

 

 

外国語を話している外国人がすべて英語を話している若ではないのと同様に、

 

ドイツ語を話すゲルマン系の人たちがすべてドイツ人とは限らないわけです。

 

 

因みにハイドン・カルテットはウィーン最高峰のカルテットとされています。

 

 

http://feature.daily-tohoku.co.jp/web2/jigyo/fujiko/fujiko.htm

 

 

このチラシの右上の写真の4人に、奇しくも私は囲まれていた、

 

という不思議なひと時でした。