大坂旭さんは次期水氣道幹部候補生として必要な心構えについてレポートしてくれました。

 

 

 

【水気道】(5月11日)「そうまでして生きるわけ」の記事を読ませていただきました。

 

「長期ブランクのある、及び稽古頻度が減ってしまう訓練生・修錬生の参加のあり方」

 

について、以前から気になるところがありました。

 

 

まず、長期のブランクがあると、参加しづらくなることを僕自身が経験しています。

 

僕はかつて熱心に水氣道に励んでいたのですが、中断したまま7年の歳月が経過しました。

 

かなり勇気が要りましたが、平成25年10月に再会を果たしました。

 

それから間もなく、すんなりと水氣道を再スタートすることができました。

 

先生から『体が水氣道を忘れずにいたようだね』と評価され、また、経験者ということで

 

7級(初等訓練生:現、特別体験生)から始めました。

 

 

それから、稽古回数について、

 

都合によって増減することは仕方がないことだと思います。

 

 

僕の場合は、現在は月曜日の本稽古を軸として、無理のないペースで続けています。

 

 

参加される方にも様々な状況や立場があり、変化もあると思います。

 

 

ですからそれらを柔軟に考慮し

 

1)久しぶりの参加者を柔軟に受け入れられる姿勢、

 

2)定期的な参加ができない方に負い目を感じさせない配慮

 

 

つまり、人為的に固定したものではなく、

 

自然な流れの中での参加と受け入れ態勢を

 

仲間の皆様とともに大切に育てていく必要があると思います。

 

 

「まったく来ないことが0点でも、やめずに参加するだけで60点(合格点)。

 

毎週1回参加できれば80点。

 

その先が青帽子(四段:指導員、プロの水氣道家)への道」

 

 

これが現在の僕自身の物差しです。

 

 

「だれでも、いつからでも、安心して参加できる水気道」

 

 

「各々が向上、目指すべき方向を持ちつつ、調和、配慮をし、助け合う水気道」

 

 

僕自身念頭に起きたい、考えていきたいテーマであります。

 

読んでいただきありがとうございました。

高円寺南診療所のHPのトップページの右上肩に

 

【お問い合わせ】に並んで【English】のタグがあることは

 

既にお気づきのことと存じます。

 

 

 

高円寺南診療所では、平成元年開設時より、

 

英語での診療を受け付けており現在に至っております。

 

 

 

さて水氣道の会員の皆様は、

 

お手元に「水氣道のしおり」をお持ちのことと存じます。

 

 

現在、水氣道に関して、

 

外国の皆様から多くの問い合わせが集まり始めています。

 

 

多くは英語を母国語とする皆様ですが、

 

その他、ポルトガル語・スペイン語圏の他、

 

温泉療法やテルメ文化の伝統があるフランス語圏、イタリア語圏、ドイツ語圏

 

の方からも興味を持っていただいているようです。

 

 

 

そこで、まず「水氣道のしおり」の英語版の作成に着手することにしました。

 

基本的な指針や心得について、

 

なるべく理解しやすい案内書を準備したいと思います。

 

 

 

水氣道家(水氣道のプロ:四段以上の指導員・監督者)

 

を目指す意欲のある会員の皆様には、

 

是非、この機会に少しずつ英語表記にも

 

慣れていっていただけることが望ましいです。

 

 

ただし、今後とも水氣道用語は日本語を基準とし、

 

水氣道の指導者は外国語の方であっても、

 

 

 

専門用語のみは日本語で習得していただく方針です。

 

今回の学会での最大の収穫は、

 

フランスでの温泉療法のエッセンスに最短期間でアクセスできる情報を得たことです。

 

 

高円寺南診療所の診療コンセプトならびに

 

水氣道が目指しているものと重なり合う部分がとても大きいため、

 

今年の9月4日から9日までの間在日フランス大使館科学技術部が後援する、

 

フランス温泉療法視察を検討することにしました。

 

 

 

 

<フランス温泉療法>

 

海外の温泉療法はドイツ・イタリアの他にフランスが注目されています。

 

 

フランスは温泉療法の科学的研究が最も進んでいることを誇りにしています。

 

 

メタボリック・シンドロームなどの生活習慣病への応用をはじめ、

 

変形性膝関節症など加齢に伴うロコモティブ・シンドロームへの応用、

 

また線維筋痛症などの研究結果に基づく温泉療法を、

 

実際に温泉地で実践しています。

 

 

 

さらに、うつ病などをはじめ、乳がん全摘術後の心身のケアを行っています。

 

 

 

 

<フランス温泉療法視察>

 

フランスの温泉療法の実際・研究成果と今後の方向性・経済効果など

 

フランスの温泉療法に関して事前に質問を受け付けているとのことですので、

 

質問項目の具体的検討を始めようと思います。

 

 

視察に先立ち、

 

パリでDr.クリスチャン・ロックをはじめ

 

フランスを代表とする温泉療法機関

 

CNETh(フランス温泉療法施設開発評議会)/ AFRETH(フランス温泉療法研究会)

 

の会長や代表者を訪問します。

 

 

 

 

視察先:

1) ソージョン

 

ソージョン・テルメ

(うつ病・不安障害の温泉療法研究の中心地)

 

代表Dr.オリヴィエ・デュボア

(温泉療法医、精神科医、フランス温泉療法医学会2015年大会長)

 

“エコール・テルマル・ド・ストレス”プログラム

(温泉療法と認知行動療法等を組み合わせた独自の治療体系)

 

 

代表的な抗うつ薬パロキセチン(パキシルⓇ)による治療と

 

温泉療法との効果比較研究など

 

 

 

2)ダックス

 

フランス国立温泉療法研究所

(温泉療法・海洋療法、水治療の共同研究やセラピスト育成機関)

 

 

 

3)カンボレバン

 

カンボレバン・テルメ

(リウマチ・呼吸器系温泉療法)

 

 

 

4)ピアリッツ

 

ピアリッツ・タラソ・センター

(海洋療法)

 

産後の母親向けの禁煙セラピーなども実施している

うつ病は、職場の心理社会的因子によって影響されます。

 

 

そこでレジリエンス(逆境に直面してストレスに対処する能力)

 

を高めることがうつ病予防に重要です。

 

 

これまで長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸(LC n-3 PUFA)を多く含む魚の摂取が

 

うつ病を予防することが示唆されてきました。

 

 

日本医大の吉川栄省氏らは

 

魚の摂取がうつ病に対するレジリエンスと関連している可能性を明らかにしました。

 

 

 

本研究には、うつ症状をうつ病自己評価尺度(CES-D)

 

レジリエンスを14-item Resilience Scale(RS-14)にて評価するとともに、

 

魚の摂取頻度は自己記入式食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いて調査しています。

 

 

 

高円寺南診療所のモットーの一つ

 

「食事療法は身体疾患ばかりでなく精神疾患においても不可欠」

 

であることの有力な例証であると考えます。

 

 

 

 

解説:長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸(LC n-3 PUFA)とは、

 

エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの

 

n-3系多価不飽和脂肪酸などを指します。

 

 

中性脂肪の低下やコレステロール降下作用、血小板凝集抑制作用、

 

抗炎症作用、抗潰瘍作用があります。

 

 

「わかりやすい臨床栄養学」<第四版>三共出版(飯嶋正広ら)30ページ参照

日本温泉気候物理医学会について

 

この学会の歴史は古く、昭和10年に東大医学部内科物理療法学教室、

日本温泉協会学術部を母体として創立とともに日本医学会に加入し分科会として活動。

 

現在、温泉・気候・物理医学およびその他の理学療法に関する学術的研究

ならびに医学的応用を推進することを目的とした学術的活動を行っています。

 

 

 

高円寺南診療所が薬物療法や心理療法ばかりに終始せず自然志向の医療を大切にし、

その結果、『水氣道』を世界にアピールすることができるまでに至ったのは、

伝統あるこの学会で勉強したことに負うところが多いです。

 

温泉や気候などの天然の治癒剤や鍼灸などの物理療法を積極的に活用し、

私たちに既に備わっている自然治癒力を最大限に引き出す工夫は医療の原点ともいえるでしょう。

 

 

 

 

東大内科物理療法学教室について

 

東大の物理療法内科は「物療内科」という呼称でしたが、

昭和63にアレルギー・リウマチ内科に改編されて現在に至っています。

 

そして、物理療法や温泉療法による治療が盛んだったのがアレルギー・リウマチ領域でした。

 

 

高円寺南診療所が特にアレルギー・リウマチを標榜し、専門としている背景でもあります。

 

 

 

 

私と日本温泉気候物理医学会との係り

 

平成4年に入会、温泉療法医資格、温泉専門医資格を得て、

学会の評議員また倫理・COI委員会の委員としての仕事をしています。

 

学会初日の委員会では、大会長の田村遵一先生(群大医学部病院長)と同じテーブルに就きました。

 

これまで永らく妊婦には温泉療法が禁忌とされていましたが、

所轄の環境省の通達により、禁忌ではなくなりました。

 

そのため、妊婦の温泉入浴の実態に関する研究の倫理性についてのディスカッションが行われました。

 

 

 

 

平成元年7月に開設された高円寺南診療所は今年の7月で27年目を迎えます。

 

 

 

3年後の平成31年に開設30周年を記念する文化的イベントを企画したい、と考えています。

 

 

 

まだ白紙の状態です。

 

多数の皆様のアイデアを募集いたします。

 

 

また、ご協力、ご参加いいただける方の応募も

 

多方面からお待ちしております。

 

 

 

高円寺南診療所 事務次長

 

30周年記念イベント実行委員会 事務局長  野口将成

 

名称の由来はギリシア神話牧神パーンが吹いたフルートという意味。

 

パーンの奏する音楽は不気味であり、人々はその音に怯えたといいます。

 

しかし、実際の音色はとても美しく、聖楽コンサートに相応しい、

 

清らかな癒しの楽器の一つであるといえるでしょう。

 

 

 

さて、パンフルートとフルートとの違いは?

 

 

フルートは、一本の管で低音から高音まで出さねばならない構造の横笛です。

 

これに対して、パンフルートは一端が閉じられた長さ・太さの異なる数本の管を、

 

開端を長さの順に揃え、筏状に束ねて作られた縦です。

 

 

パンフルートの管は一端が塞がれた閉管なので、

 

同じ長さで両端が開いた開管より一オクターヴ低い音が出て、

 

その管が太いほどさらに低音が出せます。

 

 

逆に細い管ほど無理なく高音を出すことができます。

 

 

 

 

パンフルートは管の太さと長さによって

 

低音用の管と高音用の管を使い分けて作られているので、

 

その意味で合理的な楽器であり、より自然で無理のない発音が可能になります。

 

 

 

皆様にパンフルートの演奏を楽しんでいただける日も来るものと思います。

 

その際には、この新着情報の「聖楽」でお知らせしたいと思います。

ペンネーム M.K さんより

 

「筋肉だけでなく〇〇も意識するというのは考え至らなかったので面白かったです。」

 

と言う感想をいただきました。

 

「〇〇」はストレッチ教室で説明させていただく大切なキーワードです。

 

 

 

5月21日(土曜日)  13時よりストレッチ教室を開催します。

ぜひご参加下さい。

 

第7回  5月21日(土曜日)  13時より30分  

第8回 6月4日(土曜日)        13時より30分

第9回 6月18日(土曜日)      13時より30分

定員  :4人  

対象 :当院で鍼治療経験者

参加費: 2,000円

場所  :高円寺南診療所 リハ室

私は鍼灸師として

実に多くの線維筋痛症の患者の皆様に

寄り添ってきました。

 

そこで感じたのは、身近な人たちにさえ理解されない痛みや、

本人でさえも気づいていない深い苦悩でした。

 

怠けていると誤解されたり、非難されたり

することもあるようです。

 

 

 

線維筋痛症の患者は本当に怠け者なのでしょうか?

 

私は胸を張って「そうではない」と断言することができます。

 

怠け者どころか、むしろ「頑張りすぎる生真面目な方たち」です。

 

ご家族の方は、本来それを一番理解できるはずなのです。

 

しかし残念ながら、実際には必ずしもその通りではないのです。

 

 

 

 

少子化超高齢化でかつストレスフルな現代社会になっては、

 

誰しもが自分自身のことで精いっぱいになり、

 

肉体的・精神的・時間的あるいは経済的な余裕を見失いがちになります。

 

 

線維筋痛症の家族を持つ多くの皆様も、こうした社会環境の下において、

 

とても大変な思いをされているに違いありません。

 

 

 

 

そこで、ご家族の皆様に是非ともお願いがあります。

 

線維筋痛症は決して治らない病気ではないということを信じてください。

 

肉親といえども理解して貰えない苦痛には、

 

さらにやっかいな苦悩が増し加わるのだという真実を、

 

もう一度、受け止め直していただけないでしょうか。

 

 

何物にもまして最も身近なご家族によるご理解とご支援こそが、

 

患者さんの最有力の治癒資源であるということを、

 

私は確信をもって証言したいと思っています。

 

 

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

 

 

これは、5月11日付けのINTERNATIONAL NEW YORK TIMESの10面

 

HEALTH + SCIENCEの欄で見つけた記事です。

 

 

 

悩みや心配事は、放置しておけば習い性になり、悪循環から脱却できなくなります。

 

悩みや心配事が無い人はいないので、完全に消去しようとしてアクセクするかわりに、認知行動療法によって上手な対処法を身に着けておくことが有用です。

 

以下は、記事の最後に書かれていた対処法です。

 

よくまとまっていましたので、ご紹介いたします。

 

 

マインドフルネスという言葉は英語圏ではすでに日常用語化していると思われます。

 

ご興味のある方は、高円寺南診療所の「水氣道」のタグをクリックしてください。

 

 

 

 

DIVE AND CONQUER問題に取り組むことで克服していきましょう

 

Try to come up with a solution to a worrisome problem

by breaking it down into 4 parts:

煩わしい問題に対しては、それを4つの部分に分割して

解決法を見つけることに努めましょう。

 

 

(1)Defining the problem

   問題の所在を確かめること

 

(2)Clarifying your goals

   自分の目標を明らかにすること

 

(3)Generating solutions and experimenting with solutions

   対策を練って得られた解決策を実際に試してみること

 

(4)Grab a pen and paper and brainstorm

   ペンと用紙を使ってブレーンストームをしてみましょう。

 

 

 

PRACTICE MINDFULNESS (マインドフルネスを実践しましょう

 

Choose a routine activity or part of the day and try to experience it fully

 日頃の活動を一つ選んで、それを十分に味わってみましょう

 

 

 

SCHEDULE A WORRY SESSION心配事をする時間帯を設定しておきましょう

 

Pick a designated time of day to mull your problems.

 一日のうちで一定の時間を決めて自分の問題をじっくり吟味してみましょう

 

If a worrying thought enters your mind outside of your scheduled worry session,

jot it down so you can think about it during your scheduled worry time.

 心配事をするために割り当てておいた時間帯以外で心配しはじめそうになったら、

 その内容を書き留めておいておけば、心配事をするための時間帯に

 考えることができます。

 

Then get back to your day.

 そうしてご自分の本来あるべき正常な日常を取り戻してください。