1)氣病(氣の失調)の分類

 

氣の不足によるもの

 

氣虚(キキョ)・・・エネルギ―不足

 

 

<水氣道式自己鑑別法> 

 

朝起きが辛い、食欲がない、意欲が湧かない、

 

水氣道の稽古に参加する氣力と体力の不足を感じる。

 

結局、水氣道の稽古場にたどりつけない。

 

 

 

氣の過剰によるもの

 

気鬱(キウツ)・・・エネルギーの流れがせき止められている状態

 

氣逆(キギャク)・・・エネルギの流れが逆行している状態       

 

怒りが急激に生じると“逆上”という状態になりますが、

 

東洋医学では氣の上逆、これを“氣逆”といいます。

 

 

たとえば、上から下に流れるべき氣が逆流する場合。

 

 

<水氣道式自己鑑別法>

 

 

『水氣道の稽古に参加すること自体は不可能ではない。』

 

 

この場合、以下のいずれかの傾向はないでしょうか。

 

 

 

1、仕事や家事のやり残しが氣になる。

 

 

『水氣道の稽古場に行けば充実した時間を過ごせて、

 

達成感も得られることがわかっているのに、何となく寂しく億劫な気がして、

 

なかなか出発できず、遅刻がちとなる。伸び伸びとした開放感を楽しめない。』

 

気鬱

 

 

 

2、上半身がのぼせたり、ほてったり、げっぷがこみ上げてきたり、胸騒ぎがはじまる。

 

 

『水氣道の稽古で個別の訓練は良いが、ゆったりとした集団のリズムに合わせたり、

 

リラックスしようとするとかえってイライラして落ち着かなくなって困る。』

 

氣逆

 

『理由もなくめまい、動悸、息切れがして不安になったりイライラしたりする。』

 

 

次回は、それぞれのタイプ別の対処法について説明します。

私はもともと不安や疲れがあると食べ過ぎる傾向がありました。

 

 

その原因は、焦りと怠慢の共依存によるものです。

 

 

ですから、私はストレス太りの体質というより気質こそが問題です。

 

 

 

しかし、その現実を直視する勇気と、客観的に反省する心構えが足りません。

 

 

専門的な指導を受ける機会に恵まれた理想的な職場環境であるにもかかわらず、

 

自分の体重をきちんと把握しないので、

 

苦悩が雪だるまのように増し加わり、さらに不安が加速して襲い掛かかってきて、

 

ついに苦しさ紛れに体重の過少申告をはじめてしまいました。

 

 

 

H18年2月に診療所に来た時の体重は125㎏でした。

 

H23年6月には80㎏まで減量できました。

 

しかし

H24年1月に90キロ、

 

H25年1月で95キロを超え

 

H27年1月で100キロ

 

H28年1月で107.5キロまで増えていました。

 

 

 

自己嫌悪と罪悪感に債悩まされ、

 

焦りと不安がますます募り、

 

発作的に食べてしまうようになってしまいました。

 

 

そうした自分が自己流で痩せようと思っても、

 

うまくいくはずがありません。

 

 

仮に少しやせても、それ以上にリバウンドする、

 

の繰り返しで結局体重は増え続けたのでした。

 

 

 

具体的な問題行動としては、

 

栄養のバランス、食事量を三食でどう分けるかを考えず、

 

単純に量を減らします。

 

 

量を減らすとお腹が空いてしまうので、

 

つい多めに食べてしまう、

 

こうした計画性のない場当たり的な行動の繰り返しでは

 

痩せるはずがありませんでした。

 

 

今年の1月27日に、すべてを見抜いていた先生が、

 

見るに見かねて、とうとう助け船を出してくれました。

 

 

以降、管理栄養士の中田先生の指導を1か月に1回受けながら、

 

まずは100キロを下回るのを目標にしています。

 

 

【最近の活動状況】

 

5月16日:秋篠マンデーロビーコンサート(秋篠音楽堂ロビー)にて

 

<ピアノ独奏出演>

 

ラフマニノフ、リストの曲を中心に約30分演 奏させていただきました。

 

 

開演の2時間前から整理券をお求めの方の行列が出来ており、満員御礼でした。

 

 

 

 

5月19日:アーク紀尾井町サロンホール主催シリーズ木曜コンサート 

 

「リュミエール エレガント・サロン・クラシックス」(紀尾井町サロンホール)

 

<ピアノ独奏>

 

こちらも満員御礼で、とても楽しく演奏させていただきました。

 

これは、女性演奏家グループ「リュミエール」メンバーとしての活動です。

 

 

 

 

5月21日:タカギクラヴィア松濤サロンにて、

 

『聖楽コンサート』の一環でもあるカウンターテナーでの伴奏をさせていただきました。

 

 

中声(メゾソプラノ)デビュー、今後が楽しみな仕上がりだったと思います。

 

イタリア古典の有名な歌曲を演奏しましたが、

 

お客様の中にはイタリアの男性(マルコさん)、

 

ロシアの女声(カティアさん)など

 

外国方がご来場くださるのも、『聖楽コンサート』の特徴です。

 

 

飯嶋先生のカウンターテナーはとても温かみのある綺麗な声ですので、

 

今後のコンサートで歌われる際は必見です!

 

 

 

 

今後益々プログラムなど練っていきますので、楽しみにしていてください。

 

 

 

 

【今後の演奏予定】

 

2016年6月25日(土) 19:00開場、19:30開演

 

東京・日暮里サニーホールコンサートサロン

 

『寺根佳那ピアノ・リサイタル~神秘の鐘~』

 

全自由席 2,500円

 

 

 

こちらのコンサート、

 

聞きごたえのあるプログラムとなっておりますので、

 

皆様ぜひご来場ください。(*^_^*)

読者の皆様こんにちは、私はMr. NoGucci(ノー・グッチ)こと野口将成(まさなり)です。

 

今後は、Mr.NoGucciという芸名(筆名)でお邪魔させていただきます。

 

 

 

 

私がこの懺悔録シリーズを書くことを提案した際に、院長から

 

「あまりシリアスで赤裸々なのは、書き手と読み手の両者の心身のコンディションのために良くない、ユーモアと芸術は人生の薬だよ」

 

ということで、院長から芸(術家)名をいただきました。

 

 

 

命名の背景は、私が「質実剛健、ノー・ブランド無印良品」だから、ということだそうです。

 

 

無芸大食の私に、こんなありがたい芸名をくださるのは、

 

慈悲深く、かつ遊び心たっぷりの院長以外にはありえません。

 

 

わたしは、自分の美学である、愚痴をいわない、

 

という覚悟と重ね併せ、この芸名がただちに気に入り、すんなりと受け入れました。

 

 

自分はまさにMr.「No愚痴」

 

(私は、まさなり・のぐち、つまり、まさに、NoGucciなり)だと納得した次第です。

 

 

 

さてうちの院長があまりリッチではないのは私が一番よく知っています。

 

ただし、この方は、しみったれでも、ケチな人でもありません。

 

少なくとも精神的にはとてもリッチな人です。

 

そして「貧乏であってよろしい。ただし、貧乏たらしく振る舞うのはよろしくない。」

 

これが美学であるようです。

 

 

ただし、私には「みだしなみを良くしなさい。おしゃれ心も教養のうち。」

 

とアドバイスしてくださるのですが、

 

それは品格ということであって華美ということでないことは

 

Mr. NoGucciという芸名を通して教えてくれているような気がします。

 

 

<Gucciさん、お読みでしたらごめんなさい!悪意はこれっぽっちも御座いません!>

 

 

 

 

さて質実剛健ノー・ブランド無印良品といえば、それはまさに「高円寺南診療所」。

 

 

いまどき「診療所」なんて、おしゃれ感覚の対極にある名称かもしれません。

 

 

ネーミングや見てくれがおしゃれで、内容もそれに伴っていたら最高なはずなのですが、

 

院長の哲学は、どうやらそうではないらしいのです。

 

 

だいたい院長は、元来宣伝が嫌い、HPが嫌い、自己アピールが大の苦手な人だったのです。

 

 

読者の皆さん、信じられますか?

 

 

最近の院長は「新着情報」にハマっています。人は変われば変わるものです。

 

 

その謎が最近ようやくわかりかけてきました。

 

 

 

院長はプロデューサーなのです。口癖は「もったいない」です。

 

 

院長いわく、すでに自分が持っている宝を見失っていて、

 

「あれもない、これもない」と嘆いている人が余りにも多い、のだそうです。

 

 

そういえば、そんな人と出会うたびに「もったいない」と漏らし、

 

その人を何とかプロデュースさせたいと、

 

いろいろなアイディアを出して、次々と実行していきます。

 

 

もっとも、かくいう私こそが「もったいない」人の代表だそうで、

 

何とも有難いほのぼのとした幸福を噛みしめつつ、現在に至っている次第です。

 

 

かくいう私の「もったいない」はお粗末な代物でして、自分の食の次元のままでした。

 

 

ですから、せっかく50kgの驚異的減量に成功しながら、

 

リバウンドして幸せ太りする羽目に陥ってしまった次第です。

 

 

反省をこめてその経緯を語るのがこのシリーズです。

 

 

5月18日の第9回「音海」聖楽コンサートは、

 

第三水曜日(フランス音楽の週)でした、

 

先任ピアニスト佐々木理之やサックス冨士田紗季の熱演もあり、

 

好評を博することができました。

 

 

 

 

新しい水氣道メンバーの初来場をはじめ

 

二人の演奏家(クラリネット、パンフルート)

 

が観客としてお見えになりました。

 

 

 

 

なお、その結果、演奏家のお二方は、

 

7月20日(水)第18回「音海」聖楽コンサートの

 

プログラムの第一部「新人試演会」で、

 

それぞれの楽器をソロ演奏で15分以内のプログラムを

 

提出していただくことになりました。

 

 

プログラムが決まり次第、ご連絡いたします。

 

 

 

 

また、発足当時から待ち望んでいた女性声楽家の参加も

 

見込まれていますので、どうぞ、ご期待くださいますように。

 

嬉しいメッセージが、第五水曜先任ピアニストの斎藤文香さんから届きました。

 

「ピアノデュオコンサートをいよいよ明後日に控え、最後の仕上げにかかっております。


 おかげさまでチケットは完売し、追加で席を用意するという嬉しい状況です。」

 

 

 

才能のある優秀なピアニストです。

 

ぜひ皆様に、彼女の演奏をお聴きいただきたいので、

 

今後は、早めにアナウンスすることにいたします。

 

 

 

齋藤文香ピアノ教室HP トップページのコンサート出演をご覧ください。
 
 

 

 


「音海」聖楽コンサートについても紹介してくださっております。

線維筋痛症患者の特徴としてほとんどの方にストレートネックという首の状態がみられます。

 

まず、正常な首の画像を見てみましょう。

 

PastedGraphic6

健常者の首の状態(53歳女性)

 

生理的前弯といって首が前にほどよくカーブしています。

この状態であれば、頭の重さを分散できるので、首、肩が緊張しにくいので健康を保ちやすいです。

 

次は、線維筋痛症患者の首の画像を見てみましょう。

 

PastedGraphic

線維筋痛症(54歳女性)

首がまっすぐなのがわかると思います。ストレートネックといいます。

頭の重さを分散できないので、首、肩が緊張しやすいです。

線維筋痛症の患者はこのような状態であることが多いです。

 

ストレートネックでは、自律神経の働きに影響がでて、不安や緊張、抑うつ、全身の倦怠感、頭痛、肩こり、手足のしびれ、動悸、不整脈、めまい、不眠などのさまざまな症状がでることがあります。

 

首、肩の緊張を緩めることが身体を楽にするために大切ですね。

 

次回は、自律神経のはたらきについて説明したいと思います。

 

高円寺南診療所 統合医療部 漢方鍼灸医学科 鍼灸師 坂本光昭

認知行動療法、これを私たちはCBTと呼んでいます。

 

代表的なストレス対処法の一つとして、わかりやすくCBTをご紹介させていただきます。

 

 

 

 

例えばこのような場面を想像してみて下さい。

 

 

お店であなたが「これをください」と言った時、店員は「あ、はい…」とそっけない対応でした。

 

あなたはどう思いますか?

 

 

A)私の言い方が変だったかな…(と思って不安になる)

 

B)仕事なんだからちゃんと応対してよ!(と思って怒る)

 

C)何かあったのかなー?(と思って気にも留めない)

 

 

このように同じ場面でも、人によって様々な捉え方があります。

 

 

そしてストレスの受け方にも違いが生じ、

 

ある人は不安になったり、腹を立てたり、胃が痛くなったり、

 

一方である人は気にも留めないといったことが起こります。

 

 

このように、人によって異なる物事の捉え方のパターンを「認知のクセ」と呼びます。

 

 

 

認知行動療法では、まずこの自分の「認知のクセ」に気づくことが第一歩です。

 

 

ご自身の「認知のクセ」を知り、より柔軟なものにすることで、

 

今まで苦しんでいたストレスも「ストレス」と感じなくなることでしょう。

 

 

 

「認知行動療法」と言うと何かむずかしいものと感じられるかもしれません。

 

 

でも心配はいりません。

 

 

カウンセラーが認知のクセに気づけるようリードします。

 

 

また、より良い物事の捉え方を納得して身につけるために、一緒にワークをやっていきます。

 

 

「こんな風に考えたことがなかった!」と驚きや発見があると思います。

 

 

この方法は「ご自身の捉え方を変える」ことでストレスにうまく対処するという、

 

一度身につければ生涯使い続けられる方法でもあるのです。

 

 

上のAやBの人が少しCのような考えを浮かべられたら楽ですよね。

 

 

臨床心理士 宮仕 聖子

 

高円寺南診療所の受診者には働く女性の割合が大きいです。

 

しばしば、相談を受けるのは頭痛、それもしつこい片頭痛です。

 

 

約半数の方の片頭痛発作が月経周期に関連して起こることを自覚されています。

 

とくに月経数日前から月経中にかけて起こることが多いです。

 

しかも、その場合は、持続時間が長く、重症例が多いです。

 

過去の発作で通常の鎮痛剤が効かない場合には、トリプタン製剤を勧めています。

 

ただし、月経に関連してのみ起こる場合には、短期間の投与が望ましいです。

 

 

 

さらに、最近、低用量ピル(OC)を使用している方が増えています。

 

ホルモン避妊法には、エストロゲンとプロゲストーゲン配合剤である結合型低用量経口避妊薬(OC,低用量ピル)があり、これが広く使われています。

 

 

 

 

そこで、まず、注意点をあげてみましょう。

 

1) OC使用中に最も多く認められる副作用の一つが頭痛です。

 

これは「外因性ホルモンによる頭痛」や「エストロゲン離脱頭痛」と診断されます。

 

 

2)片頭痛では前兆の有無が重要です。

 

前兆のある片頭痛では、エストロゲンを含有する経口避妊薬(ピル)は原則禁忌です。

 

前兆のない片頭痛では、禁忌ではありません。

 

しかし、投与にあたり慎重な経過観察が必要です。

 

 

3)片頭痛患者にOCを投与すると脳梗塞の発症リスクは7倍以上、喫煙者では10倍にも達します。

 

 

 

 

それでは、妊娠・授乳期の女性にはどのような対策があるでしょうか。

 

1)喫煙者はなるべく早期に禁煙に努めましょう。

 

2)多くの片頭痛患者は妊娠中での発作の頻度は減少します。

 

それでも生じる妊娠中の片頭痛急性期治療の第一選択薬はアセトアミノフェンです。

 

 

これで効果がみられなかった場合にトリプタンなどを選択します。

 

 

とくにスマトリプタン(イミグランⓇ)皮下注射は、妊娠中に禁忌ではありません。

 

嘔吐を伴う患者にはよい適応となるので、ひどい妊娠悪阻(つわり)を伴う方に使用するのは理に適っています。

 

ただし、スマトリプタン経口薬投与後に皮下注射する場合は2時間以上あけます。

 

 

3)授乳期のトリプタンの安全性に関するデータは乏しく、確立したデータはありません。

 

ただし、スマトリプタンに関しては、内服後8時間以内に体内より消失するため、

 

少なくとも内服後24時間たてば授乳は問題ではないと考えられています。

本日18日のジャパンタイムズの第一面の見出しに目が留まりました。

 

 

それは心と体の関係について示唆に富む記事であり、

 

心身医学をコンセプトとした医療に情熱を傾けてきた高円寺南診療所のテーマでもあります。

 

 

また、水氣道が若年者ばかりでなく、

 

中高年者の健康維持増進、

 

健康長寿の実現に役立つ生涯エクササイズであるということのご理解の一助になるのではないかと考え、

 

概要をご紹介します。

 

 

 

 

Washington APによるこの記事のタイトルは、

 

Study shows loneliness,    mental state key factors in longevity for older adults

(高齢者の長寿には、孤独感という精神状態の有無が重要であるという研究結果)

 

 

「孤独」と「中年以降の骨折の経験の有無」が高齢者の健康状態の指標となることを示唆

 

 

 ⇒水氣道の稽古を3か月以上定期的に継続できた参加者の「孤独感」が顕著に減少したという結果はすでにご報告しました。

 

 

 

 

二人の研究者を取材しています。

 

Martha McClintock(シカゴ大学の生物心理学者)は、

 

社会的孤立を背景とする生物学的研究のためラットを使った実験を行ったところ、

 

仲間から分離された乳がんラット群でがんの進行が顕著で予後を不良にしたという結果を得ました。

 

 

McClintockは感覚機能(聴覚、視覚、嗅覚)の障害は、

 

社会的孤立や動き易さや栄養状態にかかわってくると発言しています。

 

 

 

Dr.John Haaga(the National Institute of Aging : NIA, 国立加齢研究所)は、この研究結果より、

 

高齢者の活力や生活の質の評価法を見直すべきという意見を述べています。

 

 

45歳以降に骨折をすると将来の健康水準を低下させ、

 

その背景として骨粗しょう症や平衡機能や筋肉の問題が生じていれば、

 

いずれ虚弱状態に陥りやすいことを示唆しています。

 

 

Haagaは健康状態に関する最良の指標の一つが動き易さ(mobility)だとする。

 

 

「早歩き」や「椅子からの立ち上がり」が素早く問題なく行えるかどうか、ということです。

 

 

高齢者の肥満は、心身の両面にわたり、

 

糖尿病や心臓病などの特別な病気がない限り、

 

健康を害するリスクはほとんどない、と指摘するが、議論の多いところです。