【号外】 長生きの秘訣は ? の英字紙のトップページより

本日18日のジャパンタイムズの第一面の見出しに目が留まりました。

 

 

それは心と体の関係について示唆に富む記事であり、

 

心身医学をコンセプトとした医療に情熱を傾けてきた高円寺南診療所のテーマでもあります。

 

 

また、水氣道が若年者ばかりでなく、

 

中高年者の健康維持増進、

 

健康長寿の実現に役立つ生涯エクササイズであるということのご理解の一助になるのではないかと考え、

 

概要をご紹介します。

 

 

 

 

Washington APによるこの記事のタイトルは、

 

Study shows loneliness,    mental state key factors in longevity for older adults

(高齢者の長寿には、孤独感という精神状態の有無が重要であるという研究結果)

 

 

「孤独」と「中年以降の骨折の経験の有無」が高齢者の健康状態の指標となることを示唆

 

 

 ⇒水氣道の稽古を3か月以上定期的に継続できた参加者の「孤独感」が顕著に減少したという結果はすでにご報告しました。

 

 

 

 

二人の研究者を取材しています。

 

Martha McClintock(シカゴ大学の生物心理学者)は、

 

社会的孤立を背景とする生物学的研究のためラットを使った実験を行ったところ、

 

仲間から分離された乳がんラット群でがんの進行が顕著で予後を不良にしたという結果を得ました。

 

 

McClintockは感覚機能(聴覚、視覚、嗅覚)の障害は、

 

社会的孤立や動き易さや栄養状態にかかわってくると発言しています。

 

 

 

Dr.John Haaga(the National Institute of Aging : NIA, 国立加齢研究所)は、この研究結果より、

 

高齢者の活力や生活の質の評価法を見直すべきという意見を述べています。

 

 

45歳以降に骨折をすると将来の健康水準を低下させ、

 

その背景として骨粗しょう症や平衡機能や筋肉の問題が生じていれば、

 

いずれ虚弱状態に陥りやすいことを示唆しています。

 

 

Haagaは健康状態に関する最良の指標の一つが動き易さ(mobility)だとする。

 

 

「早歩き」や「椅子からの立ち上がり」が素早く問題なく行えるかどうか、ということです。

 

 

高齢者の肥満は、心身の両面にわたり、

 

糖尿病や心臓病などの特別な病気がない限り、

 

健康を害するリスクはほとんどない、と指摘するが、議論の多いところです。