(栄養)魚をよく食べるほど、うつ病予防に

うつ病は、職場の心理社会的因子によって影響されます。

 

 

そこでレジリエンス(逆境に直面してストレスに対処する能力)

 

を高めることがうつ病予防に重要です。

 

 

これまで長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸(LC n-3 PUFA)を多く含む魚の摂取が

 

うつ病を予防することが示唆されてきました。

 

 

日本医大の吉川栄省氏らは

 

魚の摂取がうつ病に対するレジリエンスと関連している可能性を明らかにしました。

 

 

 

本研究には、うつ症状をうつ病自己評価尺度(CES-D)

 

レジリエンスを14-item Resilience Scale(RS-14)にて評価するとともに、

 

魚の摂取頻度は自己記入式食物摂取頻度調査票(FFQ)を用いて調査しています。

 

 

 

高円寺南診療所のモットーの一つ

 

「食事療法は身体疾患ばかりでなく精神疾患においても不可欠」

 

であることの有力な例証であると考えます。

 

 

 

 

解説:長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸(LC n-3 PUFA)とは、

 

エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸などの

 

n-3系多価不飽和脂肪酸などを指します。

 

 

中性脂肪の低下やコレステロール降下作用、血小板凝集抑制作用、

 

抗炎症作用、抗潰瘍作用があります。

 

 

「わかりやすい臨床栄養学」<第四版>三共出版(飯嶋正広ら)30ページ参照