医学会ダイジェスト 温泉・気候・物理医学会(その1)

日本温泉気候物理医学会について

 

この学会の歴史は古く、昭和10年に東大医学部内科物理療法学教室、

日本温泉協会学術部を母体として創立とともに日本医学会に加入し分科会として活動。

 

現在、温泉・気候・物理医学およびその他の理学療法に関する学術的研究

ならびに医学的応用を推進することを目的とした学術的活動を行っています。

 

 

 

高円寺南診療所が薬物療法や心理療法ばかりに終始せず自然志向の医療を大切にし、

その結果、『水氣道』を世界にアピールすることができるまでに至ったのは、

伝統あるこの学会で勉強したことに負うところが多いです。

 

温泉や気候などの天然の治癒剤や鍼灸などの物理療法を積極的に活用し、

私たちに既に備わっている自然治癒力を最大限に引き出す工夫は医療の原点ともいえるでしょう。

 

 

 

 

東大内科物理療法学教室について

 

東大の物理療法内科は「物療内科」という呼称でしたが、

昭和63にアレルギー・リウマチ内科に改編されて現在に至っています。

 

そして、物理療法や温泉療法による治療が盛んだったのがアレルギー・リウマチ領域でした。

 

 

高円寺南診療所が特にアレルギー・リウマチを標榜し、専門としている背景でもあります。

 

 

 

 

私と日本温泉気候物理医学会との係り

 

平成4年に入会、温泉療法医資格、温泉専門医資格を得て、

学会の評議員また倫理・COI委員会の委員としての仕事をしています。

 

学会初日の委員会では、大会長の田村遵一先生(群大医学部病院長)と同じテーブルに就きました。

 

これまで永らく妊婦には温泉療法が禁忌とされていましたが、

所轄の環境省の通達により、禁忌ではなくなりました。

 

そのため、妊婦の温泉入浴の実態に関する研究の倫理性についてのディスカッションが行われました。