パンフルートという楽器をご存知ですか?

名称の由来はギリシア神話牧神パーンが吹いたフルートという意味。

 

パーンの奏する音楽は不気味であり、人々はその音に怯えたといいます。

 

しかし、実際の音色はとても美しく、聖楽コンサートに相応しい、

 

清らかな癒しの楽器の一つであるといえるでしょう。

 

 

 

さて、パンフルートとフルートとの違いは?

 

 

フルートは、一本の管で低音から高音まで出さねばならない構造の横笛です。

 

これに対して、パンフルートは一端が閉じられた長さ・太さの異なる数本の管を、

 

開端を長さの順に揃え、筏状に束ねて作られた縦です。

 

 

パンフルートの管は一端が塞がれた閉管なので、

 

同じ長さで両端が開いた開管より一オクターヴ低い音が出て、

 

その管が太いほどさらに低音が出せます。

 

 

逆に細い管ほど無理なく高音を出すことができます。

 

 

 

 

パンフルートは管の太さと長さによって

 

低音用の管と高音用の管を使い分けて作られているので、

 

その意味で合理的な楽器であり、より自然で無理のない発音が可能になります。

 

 

 

皆様にパンフルートの演奏を楽しんでいただける日も来るものと思います。

 

その際には、この新着情報の「聖楽」でお知らせしたいと思います。