医療の第一線で活躍する臨床医にとって何が一番重要なのでしょうか?
大学病院などの教育研究機関では、臨床・研究・教育は3本柱とされています。
それでは、小規模零細の医療機関の医師、
とりわけ開業医にとって、何が重要なのか、という問いについて
私は、常に自らに問いかけると同時に多くの皆様のご意見をうかがってきました。
圧倒的に多い理想の開業医像についてのご意見は以下の通りでした。
(1)患者の気持ちがわかる先生
(2)困ったときに頼れる先生
(3)安心して身体の管理をまかせられる先生
開業医は臨床医ですから、臨床中心の期待が大きいことは、当然だと思います。
この当然であるはずのことが一番難しいことを毎日感じ続けています。
開業医は臨床に専念すべきであって、研究や教育は不必要だ、
というご意見もあります。
なるほど、科学的エヴィデンスに基づく「診療ガイドライン」等は臨床の各領域で疾患ごとに整備されつつあります。
ところが、権威ある「診療ガイドライン」もオールマイティでないことは、
経験豊富な臨床医は誰しもが感じていることです。
典型例ではないケースや、複数の病気が併存して一筋縄にいかない患者さんに数多く遭遇するのが
開業医です。
開業医ができる研究には限度がありますが、診療に直結する研究は開業医こそが忘れてはならない課題ではないかと考えています。
研究というのは仕込みと同じで舞台裏の目立たない作業です。
開業医の研究予算や学会発表のための旅費も自分で遣り繰りして工面しなければならないのも一苦労です。
しかし、地味な努力を継続していれば、必ず支援者が現れるものです。
昨日、以下のメールを受け取りました。
金額的には永年の研究の経費や海外への学会出張旅費のごく一部に過ぎませんが、金額の多寡ではない感謝の気持ちがこみ上げてきました。
過分な評価をいただくことができたこと、研究を継続してきたことで得られたこの感動を今日からの診療に生かしていきたいと感じているところです。
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高円寺南診療所
飯嶋 正広先生
平素は、学会諸事業にお力添えをいただきまして、ありがとうございます。
本日、ご連絡いただいておりますご指定の口座に2016年ドイツ心身医学会参加補助金として、
50,000円お振込いたしましたので、お知らせ申しあげます。
今後も引き続きご高配のほど、よろしくお願い申し上げます。
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特定非営利活動法人 日本心療内科学会
事務局 × × × ×
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