医学会ダイジェスト リウマチ学会(第2日目)その1

膠原病と皮膚病変 藤本学(筑波大 皮膚科)

 

 

 

はじめに:

高円寺南診療所は内科なのに、なぜ皮膚の診療もするのでしょうか?

 

リウマチ専門医は内科医ですが皮膚に深くかかわります。

 

リウマチ専門医は関節リウマチをはじめとする膠原病の診療に当たります。

 

膠原病は免疫の異常であり、免疫力が低下している患者さんが多いので注意が要ります。

 

その膠原病でもっとも症状が出現しやすい臓器が皮膚だからです。

 

膠原病のうちで全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、皮膚筋炎などの皮膚症状には特徴があります。

 

 

 

高円寺南診療所はリウマチ疾患のみならずアレルギー疾患を専門的に診療しています。

 

リウマチ体質のみならずアレルギー体質の方も、皮膚症状をきたしやすいのと、内科は患者さんの全身を診療することを旨とするので、皮膚も大切に拝見させていただくことになるのです。

 

 

 

 

講演サマリー:

 

<総論>

膠原病は、皮膚症状から重要な情報を読み取ることができ、しかも初発症状のことも多い。

 

膠原病患者では、膠原病と関係ない皮疹がでることもある。

 

 

 

<各論>

1)  膠原病の皮疹(皮膚症状)は、早期発見・早期治療に重要である。

 

2) 膠原病の皮疹は疾患活動性(病気の勢い)の評価に役立つ場合がある。

 

3) 膠原病患者は薬疹が生じやすい。

 

4) 感染症による皮疹との鑑別が必要である。