水氣道 A.Sさん(81歳女性)の体験から学ぶNo1.

 

A.Sさん(81歳女性)の以下の報告をもとに、水氣道で冷えとしびれを克服しましょう!

 

 

 

『先日の水氣道で、稽古開始40分後に、両手の指にしびれを感じはじめ、

両腕全体が冷たくなり、寒気が襲ってきました。

尿意を催してきました。

プールから上がって排尿を済ませ、シャワー温浴を試みても冷えが抜けないため、

帰宅してお茶など水分摂取と保温に努め早めに就寝したら、

翌日はすっかり元気に、そしていつもより爽快になりました。』

 

 

 

水氣道は生涯エクササイズなので80歳を超える方々も多数参加されています。

80代の方々が20代の方々と一緒に稽古を続けています。

これは個別性の原則というスポーツの常識を覆しています。

 

水氣道は、経験や技術を積み重ねることによって、

年齢差、性差、体力差、気力差などの個体間のハンディを払いのけてくれます。

 

 

 

さて、水氣道の稽古中に生じる、陸上での有酸素運動より起こりやすい症状として

局所の冷えや全身の寒気、しびれなどは代表的です。

そこではまず、息苦しさの有無を確かめましょう。

 

突然、息苦しくなり、だんだん息がしにくくなるにつれて、

手足や唇がしびれだし、頭がフラフラするようであれば過呼吸(過換気症候群)でしょう。

ふだん浅い呼吸をしている方の場合は金澤克彦さんがリーダーを務める水氣道の理氣航法で

過呼吸症状が現れやすいことにご注意ください。

 

この場合、呼吸困難の自覚がないまま息が荒くなるだけのこともあります。

たとえ死ぬほど激しい発作が現れても必ず回復します。

しっかりと水氣道の稽古を続け鍛錬しけば過呼吸は起こりにくくなるでしょう。

 

 

 

これに対して、息苦しさを伴わない、冷えや寒気を伴う指のしびれは、

末梢(心臓から離れた身体の各部)の循環障害を考えます。

 

水氣道は水温・熱伝導、水圧や浮力などの影響で体内の水分のバランスが変化し、利尿作用が生じます。

したがって、稽古により脱水しやすくなるので、稽古前はカフェインの少ない暖かい水分摂取をしつつ

排尿を済ませておくことがお勧めです。

 

また稽古中に少しでも尿意を感じたら、一旦、早めにプールを上がり、

排尿を済ませておくことも必要です。

排尿を我慢していると交感神経が緊張し冷えを強化してしまうからです。

 

 

 

 

水氣道の親水航法(摺り足、なんば、そぞろ歩き)や準備体操(イキイキ体操)がしっかり行い、

また筋肉量が増え、筋力がついてくると、寒気やしびれは起こりにくくなります。